ビャルケ・インゲルス率いるBIGによるコペンハーゲンの集合住宅「8ハウス」がダイナミック!
基本的にはアルネ・ヤコブセンの建築やインテリアを観たくてデンマーク、コペンハーゲンに滞在したのだけれど、デンマーク王立図書館「ブラック・ダイアモンド」や「デンマーク・ユダヤ博物館」、「BLOX(ブロックス)」などの現代建築も一通り観て回った。
ニューハウンやウォーターフロントも多くの現代建築があるけれど、メトロ1号線で向かうアマー島の終点ベスタマージャー駅周辺には最近建てられたかっこいい集合住宅建築がいっぱいある。
駅を降りて歩くとすぐに奇抜なデザインの集合住宅が現れる。
どうやら昔の幕張みたいな感じで、新興住宅街として最近開発が進んでいるようだった。
ビャルケ・インゲルス率いるBIGが手掛けた「8ハウス」
このエリアにやってきた目的は、ビャルケ・インゲルス率いるBIGが手掛けた「8ハウス」。
最も高いところで10階建てで地上階がショッピングのテナントで中層階にはオフィス、そしてその上に住戸が乗っている。
すごく大きな施設で全体像を把握するのが難しい建築だ。
名前の通り8の字を描く平面
地上からだとわかりにくいけれど、8ハウスは名前の通り8の字を描く平面を持つ。
8の字のヴォイドに当たる2つの中庭を持っていて、ここに住む人たちはもちろん働く人や商店のお客さんなどの憩いの場として機能する。
しかも全ての住戸やテナントから見通しも良いので防犯的にも優れている。
屋上も緑化されているけれど、屋上は一部を除いて昇れるわけではない。
ズラしながら配置される多様な住戸
8ハウスは平面が8の字なだけでなく、各住戸や各テナントが少しづつズレるように配置されている。
そのおかげで同じ平面、同じ断面を持つ住戸が少なくなって多様な部屋が生まれている。
不動産物件として賃貸したり、売買したりする場合に色々な人に合わせて価値が提供できるのだと思うし、住む側、使う側の満足度も上げられそうだ。
ビャルケ・インゲルス率いるBIGによる「8ハウス」は、そのダイナミックなデザインに目が行きがちだけれど、すごく機能的で色々な与件に対応するために出来上がった形なんだということがわかった。
来年には、BIGが設計した屋根がスキー場になっている廃棄物発電プラント「コペンヒル」がオープンするし、またコペンハーゲンに行くしかないなぁと思っている。
8House – エイト・ハウス
営業時間:10:00~16:00
定休日:土・日曜日
URL : https://www.8tallet.dk
住所:Richard Mortensens Vej, 2300 København S, Denmark
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