ロンドンにあるザハ・ハディドのユニークな建築やインテリア、ギャラリーなどを回る。
ザハ・ハディドがAAスクール出身で自身の最初の事務所もロンドンに構えたからか、ロンドンにはザハ・ハディドのユニークな建築やインテリア、ギャラリーがいくつかある。
「アンビルトの女王」と呼ばれながらも1990年代から実現し始めたザハ・ハディドの建築。
今回はロンドンにあるザハ・ハディドに関する建築や施設を回って来たので紹介したいと思う。
ロンドンオリンピックの水泳会場「アクアティクス・センター」
2004年のロンドンオリンピック・パラリンピックの水泳会場になった「アクアティクス・センター」はザハ・ハディドの作品。
オリンピック開催時には、コンペに勝利しながらも実現しないことが決定した「新国立競技場」にもオプションとして提案していた仮設客席が設置されていて、大会後に撤去され現在の形になり、曲線を描く屋根がより明確にわかるような姿になっている。
現在は、ロンドンの中心的な市民プールとして利用されている。
London Aquatics Centre – アクアティクス・センター
開館時間:6:00~22:30
電話:+44 20 8536 3150
URL : http://londonaquaticscentre.org
住所:Olympic Park, London E20 2ZQ UK
RIBAアワード獲得作品「エヴリン・グレイス・アカデミー」
ロンドンの下町的なエリア、ブリクストンにある「エヴリン・グレイス・アカデミー」は、アラップの協働で実現した建築。
曲線は少ないものの平面を上下階でズラし、キャンチレバーにとなる場所が多数あり、構造的にも挑戦的な建築になった。
ザハ・ハディドは、この建築でRIBAスターリング賞を受賞している。
Evelyn Grace Academy – イブリン・グレース・アカデミー
URL : http://www.evelyngraceacademy.org
住所:255 Shakespeare Rd, Brixton, London SE24 0QN UK
火薬庫を増改築した美術館「サーペンタイン・サックラー・ギャラリー」
「サーペンタイン・サックラー・ギャラリー」は、ケンジントン・ガーデンズ内にある火薬庫を増改築、コンバージョンした美術館。
特に自由曲面を使った屋根を持つカフェ「ザ・マガジン」はとてもザハ・ハディドらしい流線型のフォルム。
既存のレンガ造りの倉庫から飛び出して来ているデザインがおもしろい。
Serpentine Sackler Gallery – サーペンタイン・サックラー・ギャラリー
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜日
電話:+44 20 7402 6075
URL : https://www.serpentinegalleries.org
住所:W Carriage Dr, London W2 2AR UK
衛生機器メーカー・ロカのショールーム「ロカ・ロンドンギャラリー」
「ロカ・ロンドンギャラリー」は、バルセロナに本社がある衛生機器メーカー・ロカのショールームで、ファサードやインテリアはザハ・ハディドによるデザイン。
ザハ・ハディド自身がデザインしたプロダクトも設置している。
Roca London Gallery – ロカ・ロンドンギャラリー
開館時間:9:00~17:30(土曜日~17:00)
休館日:日曜日
電話:+44 20 7610 9503
URL : http://www.rocalondongallery.com
住所:Station Court, Townmead Rd, Fulham, London SW6 2PY UK
ザハ・ハディドのデザインを楽しむ「ザハ・ハディド・デザイン・ギャラリー」
ロンドンには「ザハ・ハディド・デザイン・ギャラリー」というザハ・ハディドのデザインしたプロダクトや家具、プロトタイプなどを展示したギャラリーもある。
少し外れにあるのだけど、ここでしかみられないデザインも多数あるので、興味ある人は立ち寄ってみた方がいい。
ZAHA HADID DESIGN GALLERY – ザハ・ハディド・デザイン・ギャラリー
開館時間:14:00~18:00
休館日:日・月曜日
電話:+44 20 7253 5147
URL : http://zaha-hadid-design.com/gallery
住所:101 Goswell Rd, London EC1V 7EZ UK
残念なことに東京オリンピックに向けた「新国立競技場」のザハ・ハディド案が廃案になり、2016年にザハ・ハディド自身も亡くなってしまったため、残念ながらこれからも日本でザハのデザインを見ることはできなくなった。
ロンドンならコンパクトにまとまっていて、メトロなど公共交通機関だけで見て回れる。
せっかくなのでザハ・ハディドのデザインに触れて、その斬新さを楽しんでみてはどうだろうか?
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