ヴァルター・グロピウスが初代校長を務めた芸術と建築の学校「バウハウス・ヴァイマール」へ。
ドイツ初日のヴァイマール滞在は「バウハウス博物館」や「ヴァイマール新美術館」、「ハウス・アム・ホルン」とすごく濃い内容で既に頭の中がいっぱい。
休みたいところだけれど、ヴァイマール滞在のメイン「バウハウス・ヴァイマール」へ向かった。
途中、大きな公園の中を歩いているとここまでずっと曇っていたのに晴れ間が見える。
今まで何度かドイツに来たけれど、青空を見たのは初めてかも知れない。
なんだ気分も上がってきた!
ヴァルター・グロピウスが初代校長を務めた「バウハウス・ヴァイマール」
ここが「バウハウス・ヴァイマール」。
校舎自体はアンリ・ヴァン・デ・ヴェルデによる建築でモダニズムとアール・ヌーヴォーの間のようなデザインになっている。
1919年に美術工芸学校と美術アカデミーを統合して、芸術と建築の学校として近代建築の4大巨匠の一人と言われるヴァルター・グロピウスが初代校長を務めた。
バウハウスで「マイスター」と呼ばれた教授陣にはヴァシリー・カンディンスキーやパウル・クレー、ヨハネス・イッテンなど錚々たる顔触れが参加していた。
現在は建築土木や工業デザインの学科がある「バウハウス」の名前を冠した「バウハウス大学」になっている。
オスカー・シュレンマーによる美しい壁画
ヴァイマールのバウハウスの校舎内を歩くと目を引く場所がいっぱいあるけれど、最初におもしろかったのはオスカー・シュレンマーの作品。
静と動を表すかのような彫刻が来るものを迎えてくれる。
彫刻家であり舞台芸術にも傾倒したオスカー・シュレンマーの壁画は圧巻で、抽象絵画で人が踊るような動きを表現していた。
アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデによる曲線美
校舎内はモダニズム的な感じではないけれど、 アール・ヌーヴォーの建築家だったアンリ・ヴァン・デ・ヴェルデによる曲線美で色気を感じるようなスポットがいくつもある。
ちなみに螺旋階段の最下部の中央にはオーギュスト・ロダンの彫刻が鎮座している。
最上階から見下すと楕円形の螺旋が続いてより美しく見える。
キャンパス内にはインダストリアルな雰囲気、と言っても当時としては普通だと思われる建物がいっぱいでかっこいい。
ヴァルター・グロピウス自らが手がてた校長室
本当はヴァルター・グロピウスによる校長室が最もバウハウスの理念を感じるのに一番良いんだけど、写真を撮っても公開しちゃいけないのが残念。
どんどん撮って公開してもらった方がインスタ映えとかSNS受けでいっぱい人が来ると思うんだけどなぁ。
まぁ、それはそれで嫌かも知れないけど…
今でも世界のデザインに影響を与え続けるバウハウスのはじまりの地・ヴァイマールの「バウハウス」は、その理念の原型を体験できる貴重なスポット。
バウハウスが急に誕生した訳でなく、バウハウス以前とそれ以後の生まれる過程を学ぶことができるのでオススメだ。
次の日は、ここからバウハウスが最盛期を迎えるデッサウに向かった。
Bauhaus-Universität Weimar – バウハウス大学・ヴァイマール
開館時間:9:00~16:00
URL : https://www.uni-weimar.de/de/universitaet/start/
住所:Geschwister-Scholl-Straße 8, 99423 Weimar, Germany
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