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フィンランドにあるアルヴァ・アアルトの傑作住宅「マイレア邸」が美しすぎて感動的だった!

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フィンランドに来て、ヘルシンキに2泊だけしてアルヴァ・アアルトを含めて近現代建築巡りをした後は、バスで移動。

フィンランドの格安高速バス「OnniBus(オンニバス)」に乗ってフィンランド南西部の地方都市「ポリ」に向かった。

到着すると深夜で次の日早かったのですぐに就寝。

翌朝ポリの中心街にあるバスターミナルから66番ノーマルク行きのバスに乗り込んでアルヴァ・アアルトが手掛けた「マイレア邸」へ向かった。

バス停に到着すると同じバスに乗っていたアメリカから来た夫婦と一緒に坂道を登った。。

 

アルヴァ・アアルトが手掛けた最高傑作と言われる名作住宅「マイレア邸」

40分くらい歩いてたどり着いた森の中に佇む「マイレア邸」は、アルヴァ・アアルトが手掛けた傑作住宅と言われている。

白いヴォリュームから木のヴォリュームが飛び出たような構成で、2階の連続する窓は少し斜めに振っている。

間に合うか不安だったけれど、予約したガイドツアーの15分くらい前に到着したのでその場にいた人たちとおしゃべり。

少し雨が降ってきたので雨宿りしていたエントランスのスペースは、木のルーバー状の柱に支えられた不思議なスペースになっている。

ユヴァスキュラのアアルト美術館にあるマイレア邸の模型

「マイレア邸」は、アアルトや妻のアイノ・アアルトらの4人で設立したフィンランドの家具ブランド「artek(アルテック)」の出資者でもあるグリクセン夫妻のための住宅で、アアルトに自由に設計を任された。

その結果、「アアルト自邸」や「アアルト・アトリエ」らをさらに発展させたアアルトの最高傑作となった。

ツアー開始までの時間でぐるっと外観を観て回った。

マイレア邸は、L字のコートハウスのようになっていて裏には曲線でできたプールもある。

豪邸でもありながら素材使いや造形によって柔らかさを感じる造形は北欧デザインの中でも特にアアルトらしいと言える。

フィンランドらしくサウナも完備。

BBQもできる屋外ダイニングもある。

アアルトのいくつかの素材を組み合わせたり、フィンランドの森に溶けていくようなデザインは、ル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエと言った正統派モダニズムの建築家とは一線を画する。

 

アアルトによる美しいインテリア

リビングの写真はこちら – Houzz

ガイドツアーがスタートしてその場でお金を払って中へ。

そしてマイレア邸は、インテリアが今まで観たどの建築より美しいのではないか、と思わせてくれる程に美しい。

撮影禁止なのがすごく残念ではあるが、この場に身を置いて空間体験ができるのはすごく幸福なことに感じる。

雑誌や書籍で観た丸いルーバーが配置されている階段は、柔らかい印象を与えることはもちろん、どこかアジアンテイストでピッチに変化を与えつつ丸い柱と同化して隠す効果もあるようだ。

少し明るさの抑えたダイニングも明るいリビングとのコンストラストがあることと、非常に細かいところまでインテリアが作り込まれているので、機能的でもありそれで高級ホテルのような雰囲気もあって素晴らしかった。

リビングの写真はこちら – Houzz

グリクセン夫妻がお金持ちだったこともあるけれど、北欧らしい家具やファブリック、アートが配置されていて、インテリアが輝いて見える。

窓の配置などが絶妙なこともあって、それらインテリアと溶け合うようにマッチしていた。

奥にあるサロンは、アアルトの妻アキノ・アアルトのアイディアらしいのだが、日本をイメージするような格子状の木質が連続する空間で、外が日本にも似ているフィンランドの森や中庭なこともあり、日本より日本的な空間が広がっている。

 

アルヴァ・アアルトの最高傑作と言われる「マイレア邸」は、これまで観たどの建築よりもインテリアのデザインが素晴らしく美しすぎて感動してしまった。

アアルトらしさとフィンランドの自然に近いような感覚にさせてくれるインテリアの中でも最高な北欧デザインかも知れない。

帰りは同じガイドツアーに参加していた大阪の設計事務所の人たちとタクシーをシェアしてポリまで戻って、またバスでユヴァスキュラへ向かった。

Villa Mairea – マイレア邸

開館日:おおよそ6~9月
入館料:20€
URL : https://www.villamairea.fi
住所:Pikkukoivukuja 20, 29600 Noormarkku, Finland

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