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アルヴァ・アアルトの遺作になったフィンランド・ユヴァスキュラの「タウンシアター」に行ってきた。

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フィンランド南西部の街ポリ近郊にあるアルヴァ・アアルトの傑作住宅「マイレア邸」に行った後は、またまた格安高速バス「OnniBus(オンニバス)」に乗ってフィンランド第二の都市・タンペレ経由でユヴァスキュラへ向かった。

メインの駅の脇にあるバスターミナルに到着したが、予約していたホステルまではバスで10分程度。

結構バスの時間まで待つことになるので歩いても20分だから街中を散策しながらホステルに向かった。

 

アルヴァ・アアルトの遺作になったユヴァスキュラの「タウンシアター」

歩いていると公園の脇にアアルトの建築を発見。

ユヴァスキュラは、アルヴァ・アアルトが少年時代に住んでいた街で、初めて設計の仕事を得たのもこのユヴァスキュラ。

アアルトとの所縁が深い街なので街中にアアルトの建築作品を見つけることができる。

このユヴァスキュラの「タウンシアター」は、アルヴァ・アアルトの遺作になった建築で、もともと観に行こうと思った作品だったので、ついでに中も観てみることにした。

 

市民に愛される公共建築

1982年に完成したタウンシアターは今でも現役で使われている建築。

ヘルシンキのフィンランディア・ホールなどもそうだったが、アルヴァ・アアルトの建築はフィンランドでは改修をしながら大切に使われている。

東京で言えば丹下健三の代々木体育館が今でも使われ続けている感覚に近いのかも。

人口14万人のユヴァスキュラでも多く遺るアアルトの公共建築が大切に使われているのは、実際に市民からも愛されているからなのだと思う。

1階は、エントランスホールとクローク、チケット売り場しかないのだけれど、贅沢な広さが取られているのですごく入りやすい劇場だと思った。

円柱の木のルーバーなどアアルトが特徴的に使う建築エレメントが使われている。

後期の建築ということもあり、密度も完成度も高い気がした。

2階に上がるとホワイエがあって、アアルトらしいインテリアが広がっている。

フローリングと同じ色合いの木のバーカウンターにアアルトデザインの北欧らしい照明が設置されていた。

この日はこの後ここでイベントがあるらしく、シャンパンやケータリングの食べ物が並べられていて、その準備が進められていた。

斜面に対して建てられているので、裏側からホワイエに直接アクセスすることができる。

天井も高くて開放的。

公園に面した開口部は人の視線を遮りながら公園の植栽だけを切り取るように開けられていていい感じ。

上部に設置されたルーバーや木の枠のお陰で雪見障子のようで少し日本を感じるデザイン。

台形や扇型をした平面が空間を単調にせず、広がりを持たせている。

ホール側の壁面の角を取ってアールにしているところもおもしろい。

階段ホールも北欧らしい照明でアアルトワールドが展開されている。

もちろんここで使われている家具は「artek(アルテック)」のもので曲線が使われたデザインがマッチしていた。

 

ユヴァスキュラの「タウンシアター」は、今回は残念ながらメインホールは入ることができなかったけれど、後期の作品ということもあって完成度の高い空間に出会うことができた。

公共建築なのだけれど、アルヴァ・アアルトの柔らかいデザインが住まいの延長のような雰囲気を作っていることもこの建築が市民に愛される理由かもしれないとも思った。

Jyväskylän kaupunginteatteri – ユヴァスキュラ・タウンシアター

URL : https://www.jyvaskyla.fi/kaupunginteatteri
住所:Vapaudenkatu 36, 40100 Jyväskylä, Finland

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