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フランス・ボルドー郊外にあるル・コルビュジエによる「ペサックの集合住宅」に行って来た。

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ラ・トゥーレット修道院」に一泊してチェックアウトギリギリまで滞在した後は、リヨンに戻ってそこから長距離バスでボルドーに向かった。

ボルドーに着いたら既に夜。

ボルドーは初めてだったし、ワイン飲みたいって思ってたけど、その後の時間の関係で滞在は一泊…

 

世界遺産でもあるル・コルビュジエによる「ペサックの集合住宅」

ボルドー中心部からバスで30分くらい、そこから10分歩いて、ル・コルビュジエによる「ペサックの集合住宅」に到着。

ペサックの集合住宅は、「レマン湖畔の小さな家」や「クラルテ集合住宅」、「ラ・トゥーレット修道院」などととともに世界遺産にも登録されている17個のル・コルビュジエ建築の一つだ。

製糖工場の経営者アンリ・フリュジェがル・コルビュジエに工場労働者向けの住宅の設計を依頼した。

135戸が建設予定だったが、実際に建ったのは46戸だけ。

実際にできあがった建築は、ル・コルビュジエのこだわりによって建設費が跳ね上がり、労働者向けとしては高額な入居費になってしまった。

この一帯を歩くと、ル・コルビュジエの建築らしい箱型のヴォリュームやカラフルな壁の色の住宅が立ち並ぶ。

モダニズム建築のニュータウンという感じかな。

外部に設置してある階段がアクセントになっていて、どの住戸にも屋上があるらしい。

全体的にはル・コルビュジエの住宅デザインがそのまま残っているが、庭やエントランスなど独自のカスタマイズをしている住人もいる。

2階建てや4階建てなど数種類の住戸デザインのパターンがある。

保存状態が良いもの悪いものがあって、ル・コルビュジエの建築だし、世界遺産でもあるのにちょっともったいない。

実際住まれている住戸は綺麗だけど、使われていない住戸は廃墟みたいになっているものもあって残念。

一番奥にはカーブを描く屋根が特徴的な住戸もある。

ガレージや大きく庭が取られている住戸もある。

 

見学ツアーに参加

ペサックの集合住宅の一部が公開されていて見学ツアーが開催されている。

見学ツアーは英語とフランス語のみで、一応予約なしでも参加できるらしいけど、自分は時間的にフランス語ツアーしか参加できなかった。

見学ツアーで見られる住戸は、4階建てのもので、1階の模型やスケッチが並ぶスペースから始まる。

フランス語だから何を言ってるのかよくわからないけど、単語だけ聞くとペサックの集合住宅が建設される経緯やル・コルビュジエの建築の特徴などが説明されてたハズ。

 

サヴォア邸などに繋がるル・コルビュジエの建築デザイン

見学ツアーでは1,23階のみで、残念ながら屋上は見ることができない。

それでもサヴォア邸などの近代建築の5原則への流れは見て取ることができた。

水平連続窓からは綺麗な並木道を見ることができる。

ペサックの集合住宅の内部は、郊外の邸宅であるサヴォア邸よりも身近なスケール感として体感できる気がした。

3階にはバスルームと寝室がある。

トップライトを採光として活かしていた。

 

今回初めて訪れた「ペサックの集合住宅」は、ル・コルビュジエのモダニズムらしい建築で、その後のル・コルビュジエのデザインへの流れがわかりやすい住宅だった。

確かに「ラ・トゥーレット修道院」などと比べて感動するほどのものでもないけれど、ル・コルビュジエのデザイン住宅が並ぶ街の様子はおもしろかった。

ペサックの集合住宅 – Musée Cité Frugès-Le Corbusier / Maison municipale Frugès-Le Corbusier

開館時間:10:00~13:00/14:00~18:00
休館日:月・火曜日
URL : https://www.pessac.fr/a-decouvrir/tourisme-patrimoine/cite-fruges-le-corbusier-539.html
住所:4 Rue le Corbusier, 33600 Pessac, France

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