スイスにあるル・コルビュジエが両親のためにつくった「レマン湖畔の小さな家」を訪ねる。
「パウル・クレー・センター」を観て、ベルンに2泊した後は電車を乗り継ぎ、約1時間半レマン湖の周りを景色を眺めながら移動。
無人駅で降りて歩くこと15分くらいでル・コルビュジエによる住宅作品「レマン湖畔の小さな家」に到着。
ル・コルビュジエが両親のためにつくった住宅で、上野の国立西洋美術館やサヴォア邸、ロンシャンの礼拝堂などと一緒に世界遺産にも登録されている。
到着した時には自分ともう一組ぐらいだったので、ゆっくり観て回ることができた。
水平連続窓からレマン湖を望む
中に入って目に飛び込んでくるのは、水平連続窓からのレマン湖の風景。
綺麗な水平線が建築と一体になっていて、いつまでも眺めていられる。
レマン湖に向かって水平連続窓が続いて、反対側壁面はカラフルな色がそれぞれの部屋ごとに塗られていた。
各スペースは壁で明確に区切られる訳ではなく、緩やかにつながっている。
中ではル・コルビュジエの色彩に関する展示がされていた。
「2人だけの家、使用人もいらない」というオーダーから最小限の家になっている。
それでもレマン湖と一体になるような風景は最高の贅沢のような気がする。
バスルームや洗面所は邸宅というようり、小屋の設備のようだが、それでも開放的で良さそう。
奥には収納。
玄関脇と収納部屋から歩いて行けるキッチン。
キッチンや玄関脇からはロフトに登る階段がある。
2階に吸い込まれるような階段がおもしろい。
階段を登ると来客用の2段ベッドがある。
建築と一体になる小さな庭
外に出ると建築と一体になったような小さな庭があってすごく雰囲気がいい。
建築とともにレマン湖と一体化したような庭には家庭菜園や植栽があって綺麗。
水平連続窓はその後のコルビュジエの建築や理論につながるもの。
建築雑誌などでも観た庭にあるこのスペースがとても印象的。
家の中と同じようにレマン湖の水平線が絵画のように観えて美しい。
人がいないうちにここでまったりしてしまった。
ル・コルビュジエによる「レマン湖畔の小さな家」は、そのロケーションを最大限に活かして、環境と建築が一体化したような美しい住宅だった。
小さいこともあり、サヴォア邸などよりもスケール感をつかみやすい建築でもあった。
レマン湖畔の小さな家 – Villa “Le Lac” Le Corbusier
開館時間:金土日曜日11:00~17:00
休館日:月〜木曜日
入館料:12CHF
URL : http://www.villalelac.ch
住所:Route de Lavaux 21, 1802 Corseaux, Switherland
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