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グラナダにあるイスラム建築の最高傑作の一つ「アルハンブラ宮殿」の心臓部「ナスル朝宮殿」

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グラナダ滞在の二日目にアルハンブラ宮殿に行った訳だけど、チケットの時間を勘違いしていて心臓部「ナスル朝宮殿」に入ることができなかった…

なので、もう一度チケットを取り直してアルハンブラ宮殿に向かった。

 

イスラム建築の最高傑作の一つ「アルハンブラ宮殿」

今回は他の場所に眼もくれずナスル朝宮殿の列に予約の30分前に並ぶ。

「ナスル朝宮殿」は、イスラム建築の最高傑作の一つと言われる「アルハンブラ宮殿」の心臓部と言っていい場所だ。

 

幻想的な世界が広がる「ナスル朝宮殿」

質素な外観とは裏腹に色々な装飾が施された空間が広がる。

その幻想的な世界観は、イスラム教の宇宙観を表すのに最も理想的な空間だと思う。

全盛期、アルハンブラの城壁内には軍事要塞・アルカサバの他に7つの宮殿や庭園、市場、モスクがあって栄華を極めた。

壁のタイルや壁面、天井、柱の繊細な装飾が綺麗。

スペインやポルトガルでよく見るタイルの装飾はこのアルハンブラ宮殿をはじめ、イスラム教から由来しているのかなとも思える。

 

宮殿で最も古い「メスアール宮」

ナスル朝宮殿で最も古い「メスアール宮」は、現存する中で最も古い場所だ。

壁面には装飾がギッシリ。

大理石が敷き詰められた「メスアールの中庭」はどこか静寂さを感じる空間。

どの壁や天井も繊細な装飾が施されていた。

 

水鏡に写る姿が美しい「コマレス宮」

ナスル朝宮殿の中心部でもある「コマレス宮」は、水鏡に写る姿が美しい。

アルハンブラ宮殿と言えば、この風景をイメージする人が多いだろう。

アラヤネスと言われる中庭は、直線的でモダンに感じる。

回廊の装飾がすごく繊細。

今は色が剥げてしまっているがもとはもっとカラフルだったらしい。

偶像崇拝を禁止するイスラム教の装飾だからモチーフが植物や文字などを使ってデザインされている。

イスラム建築にある扉がかわいい。

 

繊細な装飾が広がる「ライオン宮」

さらに奥に進むとさらに繊細な装飾が広がる「ライオン宮」がある。

繊細さもすごいけれど、高い天井までビッシリと密度が濃い装飾だということも驚く。

ライオン宮は、もともと王族のプライベートな空間だからか、力の入りようがすごい。

アルハンブラ宮殿はどのエリアも柱の大きさや天井高などが異なり、時間がかけて作られたことやそれぞれの役割の違いなどがわかる。

ライオン宮の名前はこの「ライオンの中庭」にある12頭のライオンの噴水から由来する。

どこかアンコールワットのような建築様式にも思える。

ここにも噴水があった。

イスラム教の最高傑作と言うのも頷ける。

装飾は同じような感じだけど、それぞれの宮殿ごとに異なる表現方法でとてもおもしろい。

まさに宇宙という感じだ。

ライオン宮は、アジアのような要素も入っているように見えて、特にスペインとも違う場所のように思える。

東西南北それぞれの広間はアルハンブラ宮殿の中でも最も装飾が繊細だ。

鍾乳石の装飾の天井はずっと眺めていられる。

 

アルバイジンを見下ろす「バイタル庭園」

ライオン宮を抜けると緑豊かな中庭に面した回廊に差し掛かる。

装飾は簡素になっているけど、逆にこっちの方が品があるように思える。

中庭の緑とのコントラストがすごく綺麗に思える。

回廊を進むとアルバイジンを望む眺めがいいテラスがあった。

アルバイジンはここからの眺めが一番綺麗かも知れない。

アルハンブラ宮殿、ナスル朝宮殿だけでも色々な庭があっておもしろい。

荒野のイメージだったアンダルシアのようには思えない緑豊かな中庭。

ナスル朝宮殿の内部と異なり、簡素な外観と素朴な中庭もある。

外側は住宅街もあったので、親しみやすい庭園も多いらしい。

 

オアシスのような「バルタル庭園」

外に出ると「バルタル庭園」へと続く。

コマレス宮と同じように水鏡に建物が写る「貴婦人の塔」も宮殿の一つで、オアシスのような雰囲気。

バルタル庭園にもところどころに池や噴水が数多くある。

階段状に庭園が続く。

幾何学的な平面だけど、細かいデザインがおもしろい。

貴婦人の塔方面を眺める。

たまにある東屋がかわいい。

ナスル朝宮殿とバルタル庭園を観てこの日は終了。

 

「ナスル朝宮殿」が初日で観れなくてグラナダ滞在日程を1日伸ばしチケットを取り直したアルハンブラ宮殿だったけど、雨は降らなかったしある意味ラッキーだった。

そして、アルハンブラ宮殿の心臓部「ナスル朝宮殿」は、アルハンブラ宮殿がイスラム建築の最高傑作ということがよくわかる建築だった。

特にコマレス宮のアラヤネスの中庭は、イスラム建築でありながら幾何学的でモダンな雰囲気もあり、幻想的で不思議な魅力があった。

やはりアルハンブラ宮殿は、スペインで絶対訪れるべき場所の一つだと思う。

Alhambra – アルハンブラ宮殿

開館時間:9:00~18:00(9:00~15:30)
休館日:月曜日
入館料:14€
URL : http://www.alhambra-patronato.es
住所:Calle Real de la Alhambra, s/n, 18009 Granada, Spain

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