フランス・パリ市内、ル・コルビュジエ設計の「ブラジル学生会館」と「スイス学生会館(外観のみ)」を訪ねる。
パリのル・コルビュジエ建築「サヴォア邸」や「ラ・ロッシュ邸」、「アパルトマンとアトリエ」と一通り訪れたけれど、まだ幾つか行けそうなので行って来た。
「ブラジル学生会館」と「スイス学生会館」は学生会館として集合した場所にあるからまとめて行くことにした。
ブラジル人建築家ルシオ・コスタと共作の「ブラジル学生会館」
ブラジル人建築家ルシオ・コスタと共作ので近代建築の5原則を使いながら後のユニテ・ダビタシオンに繋がるように思える。
「白の時代」と言われる建築よりはル・コルビュジエのインドの建築のような荒々しさを感じる。
ピロティもあってここでトレーニングしている人もいた。
開口の開け方が面白い。
エントランスホールのみ見学が可能。
床も天井も傾斜していて不思議な感じ。
ルシオ・コスタが都市計画したブラジリアにあるオスカー・ニーマイヤーの建築が描かれた絵が飾られていた。
視線が大きな開口に行くので暗さを感じない。
有機的な開口部とピロティとの関係性も良い感じ。
有機的なラインのトップライト。
裏側から見るとこんな感じ。
やはりちょっと「白の時代」と呼ばれる作品群とは違い大地と融合するような建築になっている。
ピロティにはパブリックアートが。
Maison du BRESIL
ブラジル学生会館
開館時間 : 8:00-12:00, 13:00- 20:00
見学料 : 3€
URL : http://www.maisondubresil.org/
住所 : 7 L boulevard Jourdan, 75014 paris, France
ル・コルビュジエ最初の公共建築「スイス学生会館」
ル・コルビュジエ最初の公共建築である「スイス学生会館」はブラジル学生会館よりもよりモダン。
ほぼ直線で描かれた建築という感じ。
コンクリートと鉄、ガラスのみの典型的なモダニズム建築。
ホールにはコルビュジエの家具がいっぱい使われていて、当たり前だけどすごく合う。
Swiss pavilion
スイス学生会館
営業時間 : 10:00-12:00, 14:00-17:00
見学料 : 2€
URL : http://www.fondationsuisse.fr/
住所 : Cité Internationale Universitaire de Paris, 7 bd Jourdan, 75014 Paris, France
ちなみに日本館は無駄に和風の建築でちょっと止めて欲しい(笑)
「ブラジル学生会館」と「スイス学生会館」は同じパリ国際学生都市の中にあって互いに徒歩3分くらいに位置しているから効率良く見学できた(スイス開館は外観のみ)。
二つを見るとル・コルビュジエの2つの時代でのデザインの違いを感じられ良かった。
合理主義のモダニズムからインドの彼の建築のような成熟したモダニズムへと移り変わりが分かった気がする。
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