アアルトが少年時代を過ごしたフィンランド・ユヴァスキュラにある「アルヴァ・アアルト美術館」。
フィンランドらしい森の中にある「セイナッツァロの村役場」とアアルト・夏の家「コエ・タロ」を訪れた後は、バスでユヴァスキュラの中心に戻る。
ヘルシンキには、「アアルト大学」と言うアルヴァ・アアルト自身の名前を冠した大学があるけれど、このユヴァスキュラにはアアルトの名前そのままの美術館がある。
アアルト自身の設計でアアルトの作品に関する展示を行う「アルヴァ・アアルト美術館」
外観は窓が少なくて少し閉鎖的な印象で「閉まってる!?」って思ってしまったけれど、ちゃんと開館中だった。
特徴的な外装のタイルは、フィンランドのアラビア社のもので霜のような印象を与える。
少し重いエントランスの扉を開けると、天井が低めでちょっと暗めなエントランスとチケットカウンター。
チケットを買って展示空間がある2階へ。
外観も同じくユヴァスキュラにある「タウン・ホール」に似ているけれど、内観も同じ仕様でできているらしくすごく似ている。
オーロラのような湾曲した特徴的な壁面
2階の大きな展示空間には、ニューヨーク万国博覧会のフィンランド館と同じような造形で、オーロラのような湾曲した壁面ですごく特徴的。
湾曲した壁は、木できていることもあって、より柔らかみや暖かみが感じられる。
反対側は、アアルトらしく大きなハイサイドライトから入る自然光が吹き抜けの空間を照らしていた。
平面も単純な矩形ではなく、広がりを持たせるように少し変形した形になっている。
アルヴァ・アアルトの建築やインテリア、家具など多くの資料を展示
アアルトがデザインした「artek(アルテック)」家具の曲線がわかりやすく展示されていた。
ヘルシンキにある「artek(アルテック)」のショップのディスプレイよりもより当時に近いような雰囲気があって、暖かみがある。
照明もかっこいい。
アルヴァ・アアルトの生涯にわたって手掛けた名建築の模型やドローイング、、スケッチ、写真など色々な資料が展示されている。
「マイレア邸」や「アアルト自邸」、「アアルト・アトリエ」などももちろん詳細な資料がいっぱい。
フィンランドでここまで観てきたアアルトの作品がよくわかる展示でおもしろかった。
実際のインテリアを再現した展示を観ていると逆に新しさを感じる。
居心地の良いミュージアム・カフェ
2階の展示空間から降りて脇にあるミュージアム・カフェは、アアルトらしい北欧デザインで居心地の良い感じ。
カウンターも直線ではなく、人の動きや視点を感化するようなデザインになっている。
ミュージアムショップでは、欲しいものがいっぱいあったのだけれど、この先スウェーデンやデンマーク、ノルウェーと旅が続くので我慢…
1日の終わりに訪れた「アルヴァ・アアルト美術館」は、アアルトの作品がよくわかる展示がすごくおもしろかった。
アアルトの作品を巡る予習や復習として訪れると理解が進むと思うのでおすすめできる。
Alvar Aalto Museum – アルヴァ・アアルト美術館
開館時間:11:00~18:00
休館日:月曜日
入館料:€6
URL : https://www.alvaraalto.fi/kohde/alvar-aalto-museo/
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