oh! my ブログ

フィンランドのアルヴァ・アアルトの傑作建築のひとつ「セイナッツァロの村役場」を訪ねる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「ユヴァスキュラ大学」でアアルトの建築を観たり、プールで泳いでみたりして、泊まっていたホステルでちょっと仕事した後は、バスに乗ってフィンランドで2番目に大きな湖・パイエンネ湖沿いにあるセイナッツァロへ向かった。

バスはGoogle Mapでも出て来なかったので、ユヴァスキュラの中心にあるツーリストオフィスで聞いておいた。

 

アルヴァ・アアルトの傑作建築のひとつ「セイナッツァロの村役場」

バスに乗って到着したのは、アルヴァ・アアルトの傑作建築のひとつ「セイナッツァロの村役場」。

現在セイナッツァロはユヴァスキュラ市に吸収合併されたので、現在は村役場の機能はなく、図書館やオフィス、カフェなどの多目的施設として使われている。

針葉樹の森の中に佇む赤いレンガの外装の建築は、森に溶け込みながらも映えていた。

セイナッツァロの村役場は、中庭を囲んでコートハウスのようにコの字型に配置した役場棟と南側に配置された図書館棟で構成されている。

草の生えて良い雰囲気の御影石でできた階段から気軽に中庭昇ることができる。

1952年に完成したので、70年弱経過しているが、昔からこの姿で佇んでいたかのように思える。

蔦が生えてファサードを覆っているけれど、しっかりと手入れされ使われているので案外綺麗。

パーゴラのあるところがエントランス。

 

小さいけれどアアルトらしいかわいいデザインの図書館

見学時間まではまだ時間があるので、自由に入ることができる図書館から見て回る。

現在でも現役で使われている図書館は、フィンランドらしく居心地がいい場所になっている。

もちろんここでも「artek(アルテック)」の家具が使われているし、本棚などの造作家具も柔らかデザインでかっこいい。

机などの高さに合わせた窓などインテリアと建築がより近いのはアアルトならではだと思う。

フィンランドの図書館では、子供用のスペースがゆったりと取られているから小さいときから読書の習慣が付くのかも。

連続する柱と梁とその間に設けられたハイサイドライトが「アアルト・アトリエ」とも似ている。

照明もかっこいい。

それでも時間が余ったのと、この後が長いので併設してあるカフェで休憩。

 

居心地が良さそうな役場棟

時間になったので役場棟の入り口へ。

中に入るとここが村役場だったの!?と思ってしまうほどアットホームな空間。

もちろん現在は村役場の機能はしていなくて、アルヴァ・アアルトの資料館やオフィスとしてしか使われていないのだけど今も人の気配のする建築だ。

窓越しに蔦が見えたり、周囲の森が見えたりと環境との溶け込みが内部でも感じられる。

このレセプションで入館料を払って見学スタート。

よく日本人が来るらしく受付の人が簡単な日本語は話せるようになっているのは、フィンランドだとよくあること。

隣の部屋では地元のアーティストが展覧会を開催していた。

中庭を囲む回廊は、ガラス張りでラジエーターの上にベンチの高さの台が設置してあって、日本で言うところの縁側のような雰囲気になっていた。

自然に中庭に視線が行くようになっている。

村役場なのにもはや住めるレベルの建築で、泊まれるゲストルームもあるし、集合住宅としても機能しそう。

オフィスとして使われている部屋以外は、「セイナッツァロの村役場」を含めアルヴァ・アアルトのスケッチや写真などの資料が展示されていた。

回廊を端まで行って見返すと、外装材と同じく赤いレンガなので、改めてもはや外部のような雰囲気に感じる。

 

静粛な雰囲気の議会場

外観を見たときに最も高さのある片流れの場所がこの議会場で、エントランス脇の階段を昇ると議会場へ行くことができる。

中庭を囲む回廊とは異なり、ハイサイドライトからの光のみで神聖な場所に向かうように感じられる。

20席くらいの小さな議会場は、高さのある天井に大きめなハイサイドライトが設置されている。

木造の天井が特徴的。

静粛な雰囲気でここだけ他のスペースと全く異なる空間になっていた。

RCと木の混構造で木でできた部分が柔らかさを感じさせてくれてアクセントになっていた。

 

アルヴァ・アアルトの傑作建築と言われる「セイナッツァロの村役場」は、住宅のようにリラックスさせてくれる場所や議会場のように気を引き閉めさせてくれる場所など多様な空間があって、すごくおもしろい建築だった。

フィンランドらしい森にも溶け込み建築と自然の両方の豊かさを感じさせてくれるところは、アアルトらしいし北欧、フィンランドらしい公共建築だとも思った。

アアルト自身が宿泊したゲストルームもあって泊まることもできるので是非ここを訪れて、アアルトやフィンランドの良さを感じて欲しいと思う。

Säynätsalon kunnantalo – セイナッツァロの村役場

会館時間:12:00~17:00
休館日:火曜日
入館料:€8
URL : https://www.tavolobianco.com/ja/top/
住所:Parviaisentie 9, 40900 Säynätsalo, Finland

コメントを残す

関連記事

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。