ニューヨーク・マンハッタンの摩天楼にはおもしろいデザインの建築やビルがいっぱい!
ニューヨークの特にマンハッタンでは、美術館巡りをしつつもその摩天楼を構成する建築やビル群を観て回った。
まぁ、歩いていると自然に見つかるんだけど、だからこそ歩き回るのが楽しいのがニューヨークとも言える。
エンパイヤ・ステート・ビルやクライスラー・ビル、ロックフェラーセンターは一般にも知られているけれど、定番も含めて今回散策中に出会った建築やビルを紹介。
各国の建築家が集ってデザインされた「国連本部ビル」
多分世界中誰もが知っている国連本部は、アメリカのウォレス・K・ハリソンが中心となり、フランスのル・コルビュジエやブラジルのオスカー・ニーマイヤー、デンマークのフィン・ユールなど各国の著名な建築家が集ってデザインされている。
一番高層の「国際連合事務局ビル」は、コルビュジエとニーマイヤーの折衷案でデザインが決定していたけれど、どことなくブラジルの首都ブラジリアの「国会議事堂」のビルにも似ている気がするし、ちょっとニーマイヤーっぽいデザインな気がする。
United Nations Headquarters – 国際連合本部ビル
ノーマン・フォスターによる「ハースト・タワー」
コロンバス・サークルの近くにある一際目立つ「ハースト・タワー」は、ノーマン・フォスターによるデザイン。
外部に浮き出たトラス状の構造は、部材を減らすアイディアからきている。
歴史的な価値のある元の建物を残した姿は、なんとなく「腰巻きビル」の元祖なのでは!?と勝手に思ってる。
Hearst Tower – ハースト・タワー
ミース・ファン・デル・ローエとフィリップ・ジョンソンによる「シーグラム・ビルディング」
シーグラム社の社屋として建てられた「シーグラム・ビルディング」は、ミース・ファン・デル・ローエが設計者に選ばれ、ミースがフィリップ・ジョンソンに協力を依頼して完成した。
シカゴにあるミースの高層建築同様に鉄とガラスで構成された建築は圧巻。
Seagram Building – シーグラム・ビルディング
SOMのゴードン・バンシャフトによる「リーバ・ハウス」
シーグラム・ビルディングの斜め向かいにある「リーバ・ハウス」は、SOMのゴードン・バンシャフトによるデザインでガラスのカーテンウォールの高層建築とともに公共スペースや緑化スペースを設けたことで評価の高い建築だ。
Lever House – リーバ・ハウス
レンゾ・ピアノによる「ニューヨーク・タイムズ本社ビル」
タイムズ・スクエア近くにある「ニューヨーク・タイムズ本社ビル」は、レンゾ・ピアノによる設計でガラスと鉄骨の軽快なファサードがかっこいいビルだ。
11年前はちょうど完成間近だった記憶がある。
New York Times Building – ニューヨーク・タイムズ・ビルディング
ビャルケ・インゲルス率いるBIGによる「VIA57ウエスト」
ビャルケ・インゲルス率いるBIGによるニューヨークでの初めての建築がハドソン川沿いにある「VIA57ウエスト」という氷山のようなデザインの集合住宅。
見た目よりも高層なのだけれど、大きな山のように斜面状になっているので圧迫感がない。
VIA 57 West – VIA 57 ウエスト
モーフォシスによるデザインの「41 クーパー・スクエア」
トム・メインの事務所であるモーフォシスによる「41 クーパー・スクエア」は、クーパー・スクエアという場所に建つ学校でうねるようなメタリックなデザインのファサードが特徴的だ。
ダブルスキンのようにエキスパンドメタルで覆われていて、ところどころにそれを破ったような開口部があり、平面的なマンハッタンのビル群の風景にアクセントを加えている。
41 Cooper Square – 41 クーパー・スクエア
フランク・O・ゲーリーによる「IACビルディング」
雪山が連なるようなファサードの「IACビル」は、フランク・O・ゲーリーによるデザインでねじれるような有機的な形をしている。
ハイライン近くにあって再開発が進むチェルシーエリアにあっても埋もれることなく一際目立つ。
Inter Active Corporation – IACビル
多様なデザインのビルが作るマンハッタンの摩天楼
セントラルパークなど眺めが良い場所からマンハッタンを眺めると細長い高層ビルがいっぱい建っているのがわかる。
有名なトランプタワーは1階が解放されていて意外に好印象。
確か昔はフィリップ・スタルクがデザインしたお店が入っていたタイムズ・スクエア近くのおもしろい外観のビル。
ハイラインによって活気付いた再開発中のチェルシーエリアは、こんな感じのおもしろいビルがいっぱい。
ビジネスマンが集まるようなエリアはとにかく高層のガラス張りのビルがいっぱい。
11年前よりも確実に、そして劇的に増えている。
摩天楼の中に有名なセント・パトリック大聖堂が建つ姿は少し異様に感じるのは自分だけ!?
美術館巡りほど意識して観て回ったわけではないけれど、マンハッタンは歩いているだけでおもしろいデザインの建築に出会うことができる。
これだけ地価が高いのに次々とおもしろい建築が建っていくのは経済の中心ニューヨークだからというだけでなく、好奇心やデザインに対する意識の高さから来るものだと思う。
またニューヨーク行ったらどんどん建築できてそうだから定期的に行きたいなぁ。
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