アルヴァロ・シザが70年代に手掛けたポルトにある集合住宅「ボウサ・ハウジング」を訪ねる。
2度目のポルトガル・ポルト。
前回来たときは、バスなど公共交通機関を把握できていなかったのもあるけど、結構雨風が強くて、雨が上がったちょっとの時間しか街を回ることができなかった。
だから、本当は観たかったアルヴァロ・シザ・ ヴィエイラ設計の建築がいっぱいあったのに、結局訪れることができたのは「ポルト近代美術館」別名「セラルベシュ現代美術館」だけたっだ。
でも今回は幸いにも晴れているし、大幅に変わったのはGoogle Mapをオフラインで表示できるようになったことだ。
ついでにポルトの路線バスはWifiが使える。
前みたいに紙の地図にペンでチェックとかしなくても良くて、確実に目的地に行ける。
今回は、確実にアルヴァロ・シザ・ ヴィエイラ設計の建築を効率よく観て回ることができた。
アルヴァロ・シザが70年代に手掛けた集合住宅「ボウサ・ハウジング」
レム・コールハース率いるOMAが設計した「カーサ・ダ・ムジカ」から歩くこと15分。
今回アルヴァロ・シザの建築として最初に訪れたのは、シザが70年代に手掛けた集合住宅「ボウサ・ハウジング」だ。
各部屋から階段が中庭に繋がっていて、その庭を中心にシンメトリーな構成が潔い。
庭をスポーツのフィールドに見立てたときにスタジアムのような感じに思えてくる。
子供達が遊んだり、住人同士がコミュニケーションを取ったりする風景を眺めるようにできているよにも見える。
奥の壁の向こうはメトロの高架線が走っている。
その騒音や視線対策なのだろう。
異質で独特な空気感
周りも住宅がいっぱいで静かなエリアにあるが、「ボウサ・ハウジング」はその中でも異質で独特な空気感だった。
新しく建てられただろう手前の棟には、建築の模型が多数あり、設計事務所らしいオフィスが入居していた。
集合住宅なので内部は観ることはできないが、外観や庭との構成だけでもおもしろい。
裏側から見た外観。
ところどころにいたずら書きが観られるが、なんとなくこの辺は治安が良いらしく、綺麗に使われている印象だ。
外観しか観られなかったので滞在時間は15分くらいだったけど、良い雰囲気の状態を観られて満足。
以前残念な結果だったアルヴァロ・シザ建築巡りのリベンジは、とても幸先がいいスタートだった。
Conjunto Habitacional da Bouça – ボウサ・ハウジング
住所:Rua do Melo 23, Porto, Portugal
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