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バウハウス100周年に合わせて建てられたドイツ・ヴァイマールにある「バウハウス博物館」へ。

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オカンをウィーンの空港まで届けた後は、チェコのプラハを経由して、ドイツはヴァイマールまでバスで10時間の長距離移動。

約11時間もかけてヴァイマールに到着するともう夜も暗くなっていた。

予約していたホステルまで歩いて行って、ちょっと仕事をして眠る。

 

バウハウス100周年に合わせてオープンした「バウハウス博物館」

朝一で仕事関係のツアーの人達と合流して向かったのが、この「バウハウス博物館」。

ヴァイマールの「バウハウス博物館」は、モダンデザインの基礎を築いたバウハウスの100周年に合わせて2019年の4月にオープンしたばかり。

ちなみに同じくバウハウスと所縁のあるデッサウにも9月にバウハウス博物館がオープンしていて、ヴァイマール滞在後にそっちも訪問。

設計したのは建築家ハイケ・ハナダという日本人の旦那さんと結婚した女性建築家の方。

基本的にはドイツの伝統的な建物が多いヴァイマールでは、コンクリートの矩形の建築はすごく象徴的に見える。

少し重厚感があるファサードは伝統を重んじるヴァイマールにはフィットするんだろうと思う。

夜になるとLED照明が横ストライプで光を放つ。

 

ミニマルな空間構成が良い!

中に入ると外観同様にシンプルでミニマルな空間構成がなされている。

これは、バウハウス100周年のオブジェ。

これだけ、一応インスタ映えを狙っているらしい…

エントランスホールの天井には、こんなインスタレーション。

2階から4階が展示空間になっていて、モルタルの床に白い壁とシンプルな内装。

2本組のRCの梁が特徴的で、モダニズムらしいシンプルな空間が広がっている。

均質な空間を吹き抜けなどでつないでアクセントにしている。

建築だけ見ると抽象絵画のような印象だ。

 

バウハウスのデザインを知る!

建築はシンプルだけど、ここで展示されているバウハウスに関する資料や作品群は本当に多種多様。

ヴァイマールで始まったバウハウスは、専門的で実践的な教育より先に芸術家も職人も別け隔てなく造形や色彩、発想などを学ぶ予備課程に力を入れていたけれど、このお過程の作品はすごくおもしろい。

今でこそ当たり前の教育なのだろうけれど、それがこのバウハウスの教育から生まれたことを考えると感慨深い。

デ・ステイルに影響された作品などモダンで多様な表現のデザインがいっぱい。

ヴォリューム操作での建築のスタディなど今では当たり前のことだけれどここから始まったようだ。

そして、抽象的な表現はやはり純粋にカッコいい!

デザインと技術が合致したドイツらしいデザインもいっぱい。

ミース・ファン・デル・ローエやヴァルター・グロピウス、マルセル・ブロイヤーなどの家具も展示されていた。

 

建築や空間自体もおもしろい!

4階の展示を観終わると4層吹抜けの階段で1階まで戻る。

なかなか迫力あるおもしろい空間だ。

手摺りのディテールもミニマルだしかわいい。

ミュージアムショップの什器や家具もバウハウスらしいデザイン。

地下のミュージアムカフェはバウハウスを素材感などを現代っぽい感じにしていて好印象。

グロピウスのデザインが現代らしくカスタムされた家具は、すごく新しく感じた。

 

バウハウスが誕生した街・ヴァイマールの「バウハウス博物館」は、バウハウスの理念を体感できるし、その教育の先進性も学べるミュージアムだった。

建築自体もバウハウスらしさと現代らしさが融合したすごくおもしろいものだとも思う。

ヴァイマール・バウハウス博物館から始まったバウハウスを学ぶ旅は始まったばかり。

Bauhaus-Museum Weimar – ヴァイマール・バウハウス博物館

開館時間:9:30~18:00
休館日:火曜日
入館料:11€
URL : https://www.klassik-stiftung.de
住所:Stéphane-Hessel-Platz 1, 99423 Weimar, Germany

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