氷山がモチーフでスノヘッタが手掛けた建築の上を自由に歩き回れるノルウェーの「オスロ・オペラハウス」。
鮮魚店併設のレストラン「フィスケリエット・ヤングストーゲット」でランチした後は、歩いてオスロの海沿いへ向かう。
9月の半ばでもノルウェーはそれなりに寒いので持ってきたノースフェイスのゴアテックスのジャケットが役に立つ。
スノヘッタが手掛けた「オスロ・オペラハウス」
ノルウェーにはこのために来た「オスロ・オペラハウス」は、オスロとアメリカのニューヨークに拠点を置く「スノヘッタ」によるデザイン。
エジプトの新アレクサンドリア図書館のコンペで協業したグループで設計事務所を設立後、建築とランドスケープ、インテリアなどをその境界なく数多く手掛けている。
ウォーターフロントに浮かんでいるようにも見える白い石張りの真っ白い建築はまるで氷山のようで、オスロという都市の中にいきなり大自然が現れたように思える。
建築の上を自由に歩き回れる
このオペラハウスは、スノヘッタらしいランドスケープも一体になった建築で、屋根の上を自由に歩き回ることができる。
いや、地上からも少し急な坂というか巨大なスロープを登るだけで、もはや屋根だったのかすらわからない。
巨大なスロープを登って行くとオスロの街並みの見え方が劇的に変化していく。
氷山の裂け目のようなガラス張りの開口部のせいか、このスロープとも坂とも言える屋根は予想以上に薄く軽やかに感じる。
どこを歩いても立体的でおもしろい。
一番上まで登ると結構高い。
晴れた雪国を歩くかのようなホワイエ
まだ建築ガイドツアーまでは時間があるけれど、ひとまず中に入ってみる。
大きな開口部からは自然光が入るし、大理石の床がそれを反射してすごく明るい。
劇場の機能は木の壁面で覆われていて、それがランドスケープと一体になったような建築と対比的でおもしろい。
都市にいながら自然を感じる。
降り注ぐ光が木の壁に当たって陰影を作っているのも綺麗。
屋上のスロープがそのまま屋根スラブになっているので、不定形でダイナミックな内部空間が生まれていた。
トイレやクロークと隔てる壁面は、氷山のような綺麗なグラデーションと造形。
スノヘッタはアーティストともコラボレーションして、随所にアートを思わせる要素を散りばめている。
ノルウェーらしい美しい木質空間
13:00になったのでネットで予約していた英語のガイドツアーに参加。
このガイドツアーでは劇場の機能のある場所や舞台裏を見ることができる。
オペラ鑑賞をしないと入場できない劇場の周りは木で囲まれたスペースが続く。
曲線を描く動線がワクワクさせてくれる。
メインホール内もノルウェーらしい木質空間で日本人でも親しみを感じる。
近日公開する公演の制作など普段は見ることができないエリアも案内してくれる。
オペラやバレエのレッスン中の様子も覗けるし、たまに有名な歌手やバレリーナに出会うこともあるらしい。
ランドスケープと一体になったような外観ばかりに目が行くけれど、オペラハウスとしての機能は北欧随一らしい。
ノルウェーの「オスロ・オペラハウス」は、スノヘッタらしいランドスケープと一体になった建築で、内部空間も都市の中にありながら自然を感じる空間づくりがすごく良かった。
オペラ好きの人はやっぱり実際に鑑賞した方がこの建築の良さも含めて楽しめそうなのでオススメ。
この後、たった8時間くらいの滞在のオスロからポーランドのワルシャワを経由して、南フランスはコート・ダ・ジュールのニースへ向かった。
Operahuset Oslo – オスロ・オペラハウス
住所:Kirsten Flagstads Plass 1, 0150 Oslo, Norway
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