デンマーク・コペンハーゲン近郊のアルネ・ヤコブセンが手掛けた「ルードブレ市庁舎」に行ってきた。
デンマークのコペンハーゲン近郊にあるアルネ・ヤコブセンが手掛けた「ルードブレ市立図書館」を訪れたあとは、その向かいにある「ルードブレ市庁舎」を訪問。
この「ルードブレ市庁舎」は、図書館同様にヤコブセンによるデザイン。
第二次世界大戦後にアルネ・ヤコブセンが最初に手掛けた「ルードブレ市庁舎」
既に「ベラヴィスタ集合住宅」などでデンマークで成功していたユダヤ人のアルネ・ヤコブセンは、第二次世界大戦中にナチス・ドイツにデンマークが占領されたためスウェーデンへ亡命していた。
「ルードブレ市庁舎」は、戦後にデンマークに帰国したヤコブセンが初めて手掛けた建築で、ガラスのカーテンウォールと側面の石張りのファサードが対比的で美しい。
周囲の緑との調和も綺麗で際立っていた。
水平垂直が綺麗なモダニズムらしい建築
中に入ってみると水平垂直が続く綺麗な空間が広がっている。
エントランスホールにある釣り階段などもミニマルで美しいの一言。
透明でどこまでも続くような綺麗さはミース・ファン・デル・ローエの建築にも通じるものがある。
実際、ヤコブセンはミースから影響を受けたことを公言していたらしい。
モダンでミニマルな空間にヤコブセンのスワンチェアを配置しているとフリッツ・ハンセンのカタログを見ているような感覚になる。
用途変更を考慮して作られた感じだけれど、ガラスカーテンウォールや照明などモダニズムの良さが感じられる空間になっている。
ミニマルで普遍的な北欧モダンデザイン
エントランスホールから議会場へと続くガラス張りの渡り廊下も周囲の緑と一体に感じられるデザイン。
天井までフラットでミニマルなデザインになっている。
議会場は中に入ることはできなかったけれど、ブラックカラーのセブンチェアが並べられていて、セブンチェア好きの自分にはたまらない。
天井の照明も整然と並べられていてかっこいい。
壁面にはルードブレ市庁舎のためにデザインされた「シティ・クロック」が使われていた。
コペンハーゲン近郊にある「ルードブレ市庁舎」は、ミニマルなモダニズムを実践し、アルネ・ヤコブセンらしさをプラスした北欧モダニズムのお手本のような建築だった。
真向かいに建つ「ルードブレ市立図書館」同様にヤコブセンのデザインをより感じられる建築なので、行ってみる価値があるスポットだと思う。
Rødovre Kommune – ルードブレ市庁舎
開館時間:10:00~14:00
休館日:土・日曜日
URL : https://www.rk.dk/forside/
住所:Rødovre Parkvej 150, 2610 Rødovre, Denmark
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