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カタルーニャ地方を中心に活動するRCRアルキテクタスによる「サン・アントニ図書館」

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モンジュイックの丘にある「ミロ美術館」でアートを楽しんだ後は、そのまま坂を降ってサン・アントニ地区へ向かった。

バルセロナの中でも、もともとそんなに治安が良くない場所なんだけど最近色々変わってきているエリアだ。

そのサン・アントニ地区に新しいスポットがいくつかできたのでついでに散策してきた。

 

RCRアルキテクタスによる設計の「サン・アントニ図書館」

今回行ってみようと思っていたスポットの一つが「サン・アントニ図書館」というこの地域の図書館。

2017年にプリツカー賞を受賞したRCRアルキテクタスという、カタルーニャ地方の小さい街オロットという場所を中心に活動する建築家ユニットによってデザインされた建築だ。

RCRアルキテクタスは、プリツカー賞の受賞と昨年のギャラリー間での展覧会で興味を持ったので、今回この図書館を訪れてみることにした。

間口の大きくないいたって普通な通りにあるサン・アントニ図書館は、中庭に向けて大きく通路を作っていて、そこに動線が生まれて敷地に人の流れを呼び込むように作られている。

通路に面した外壁は基本的にガラスで、内部の様子が伺えるようになっている。

街のブロックごとに閉鎖的なバルセロナの街(ヨーロッパの街はだいたいそうだけど)では人を呼び込むのに有効な手段だと思った。

そのお陰で中庭は非常にパブリックな公園として機能していて、子供達がいっぱい。

公園に面した外観はガラス面の上に折り曲げられた鉄のルーバーが当てたれていて、緩やかに外部とを隔てる。

 

モダニズム的な建築内部空間

早速図書館内部へ入るとガラス張りで気持ちのいい空間が広がっていた。

ギャラリー間の展覧会では非常にクラフト的な印象だったけれど、この建築では正当にモダンな空間を作っているように感じた。

各階をつなげる吹き抜けがオープンな印象を与えている。

市民に解放されていて、訪れた人が思い思いに使っている印象。

吹き抜けの大階段を利用したスペースは居心地が良さそう。

吹き抜けや大階段などの操作でどこにいても外光が入って奥になる場所がない居心地のいい図書館になっていた。

 

RCRアルキテクタスの建築自体は初めて観たのだけど、意外にも普通のモダンな建築だと思った。

ただし、バルセロナの街の中にある建築としてはおもしろいもので、街に対して良い影響を与えるような建築で居心地のいい図書館であることは間違いないと思う。

Biblioteca Sant Antoni Joan Oliver – サン・アントニ−ジョアン・オリバー図書館

URL : http://ajuntament.barcelona.cat/biblioteques/bibjoanoliver/ca
住所:Carrer del Comte Borrell, 44, 08015 Barcelona, Spain

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