ジェノバ水族館やモニュメントなどレンゾ・ピアノのデザインが集まる「ポルトアンティーコ」。
ミラノサローネ前にル・コルビュジエのカップ・マルタンの休暇小屋とアイリーン・グレイのE1027を観るためにフランス、コート・ダ・ジュールのニースから入ったんだけど、4月から開館のはずが5月からになっていてがっくり。
ニースで超人気レストラン「La Meranda(ラ・メランダ)」に行って1泊した後は、仕方なくイタリアの西側の沿岸部の街ジェノバに行くことにした。
ジェノバと言えばバジルをふんだんに使ったジェノベーゼペーストのイメージだけど、建築家レンゾ・ピアノの出身地でもある。
レンゾ・ピアノのデザインがいっぱい
レンゾ・ピアノを生んだ街だけあって、「ポルトアンティーコ」と言われているベイエリアには彼のデザインした作品がいっぱいある。
同じくジェノバ出身のコロンブスによるアメリカ大陸発見の500周年として、レンゾ・ピアノがこの再開発プロジェクトを手掛けることになったのだとか。
もともと倉庫だった建物と繋がっているのは、駐車場。
パリにあるIRCAMと同じようにレンガの目地にモルタルを入れずに仕上げたファサードが特徴的。
となりにある関税局も同じデザインのファサードになっている。
鉄骨の枠の連続性がレンゾ・ピアノらしい。
倉庫の海側には巨大なクルーザーがいっぱい停泊している。
湾になっているジェノバ湾岸の反対側には巨大な豪華客船が数多く寄港していた。
Porto Antico – ポルトアンティーコ
URL : http://www.portoantico.it
住所:Calata Molo Vecchio, 15, 16128 Genova GE
シンボリックなモニュメント
もっとも象徴的なのはこのシンボリックなモニュメント。
いくつかの柱は隣にある展示場の屋根を吊っていて、1つは展望用のエレベーターを吊っている。
こんな感じにモニュメントに吊られて上昇していく。
展示場はテントのような感じで屋根がかかっているだけ。
この日は次のイベントの準備をしていた。
Bigo
住所:Calata Cattaneo, 16128 Genova GE
イタリア最大の水族館「ジェノバ水族館」
旧市街から見て奥側にあるのが、レンゾ・ピアノの設計でイタリア最大の水族館である。
レンゾ・ピアノらしい細い部材を連続させた動線空間や工業用部材を露わにしらファサードは、パリにあるリチャード・ロジャースと共作である「ポンピドゥー・センター」を連想させる。
「ポンピドゥー・センター」にもあるダクトがここにも。
ファサードに描かれた魚がかわいい。
側面から見ると、船のようにも港にコンテナが並んでいるようにも見える。
それにガラスの球体はアメリカ・サンフランシスコにあり、レンゾ・ピアノ設計の「カリフォルニア科学アカデミー」の球体のまんまな気がした。
アメリカ・シアトルのアマゾン本社屋のとなりにある、ガラスの球体ドームが連なる「アマゾン・スフィア」も似ている。
チケットを買って中へ。
入り口付近では、ジュゴンが出迎えてくれた。
となりにはサメの水槽があって、子供たちがいっぱい。
細い部材の鉄骨による軽やかな内部空間は、船の甲板にいるような感覚になる。
水族館の中にあるカフェも船内のイメージ。
地中海に生息するエイなどの魚を触れることができるコーナーもある。
このサメは触っちゃいけないらしい。
フィリピンなどの熱帯の海を再現した大きな水槽もある。
熱帯の海の水槽は上からも観ることができる。
トンネルのようなカーブを描いて天井に繋がる水槽はイルカが泳いでいる。
上から見るとこんな感じ。
イルカのプールは船のプールみたいな感じに思えてくる。
Acquario di Genova – ジェノヴァ水族館
開館時間:9:00~20:00(土日曜日は8:30~21:00)
電話:010 23451
URL : https://www.acquariodigenova.it
住所:Ponte Spinola, 16128 Genova GE
レンゾ・ピアノのデザインが集まるジェノバの港にある「ポルトアンティーコ」は、歩いていてとても気持ちがいい場所だった。
水族館は少し単調な気がしたのだけど、建築自体は船のような印象や動線などがおもしろかった。
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