カンボジアの遺跡に巨木が根をはるアンコール遺跡群の中でも神秘的な「タ・プローム」。
「アンコール・トム」を観た後、近所のレストランでご飯を食べる。
一休みした後は、アンコール遺跡群の一つ「タ・プローム」へと向かった。
この「タ・プローム」もアンコール・ワットの入場券$37で入場することができる。
この入り口から中に入る。
巨木が根をはる姿が神秘的な「タ・プローム」
12世紀末に建てられたタ・プロームは最初は仏教寺院として建てられ、後にヒンドゥー教に改修された寺院だ。
密林に囲まれていると言うよりも密林の中に存在している感じで神秘的だ。
映画「トゥーム・レイダー」のロケ地にもなった。
ガジュマルの木による浸食でかなり壊れているが、遺跡からガジュマルが生えているようにも見えて神々しい。
三重の回廊に覆われた遺跡は、石に樹木が食い込んむ奇妙な光景になっている。
樹木の自然の力の凄さを感じるが、同時に崩れゆく建物のノスタルジーも感じる。
本来の姿を知らない自分達はこれが完成された姿にも思えてくるから不思議だ。
巨木が根をはる姿が神秘的で、人工と自然が入り混じり神々が住むような場所なのかと想像を掻き立てられる。
ガジュマルの木の根の迫力が凄い!
崩れ逝く遺跡の美しさ
回廊は一部中に入ることができるが、破損が激しい。
ところどころに崩れるんじゃないかと言う場所がありちょっと怖い。
ひんやりとした空気が感じられ、崩れ逝くその姿はノスタルジーと密林の静寂を感じさせてくれる。
アーチ型の構造で中庭に開かれた形式はアンコール・ワットやアンコール・トムのように東洋的な雰囲気が漂う。
現在も修復中なので石が並べられている。
インドが担当しているタ・プロームの修復作業だが、ガジュマルの樹木は遺跡を侵食し破壊しているのか、それとも今や遺跡を支える存在になっているのかが、構造的にも歴史のコンテクスト的にも議論の的となっている。
「タ・プローム」は、自然の驚異と崩れ逝く遺跡のノスタルジーを感じさせてくれる唯一無二の遺跡群だ。
フォトジェニックな場所でもあり、その神秘的な姿は、アンコール・ワットやアンコール・トムとも異なり、独特の魅力がある。
時間の経過によって侵食され壊れ逝くのか、或いは綺麗に修復されるのか、いずれにしてもこの姿を観続けられるわけでもないらしいので現在の状態を観たければ早めに訪れるのが正解だと思う。
Ta Prohm – タ・プローム
URL : http://apsaraauthority.gov.kh
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