ダニエル・リベスキンドによるデコンストラクション建築「現代ユダヤ美術館」が奇抜過ぎる!
「サンフランシスコ近代美術館(SFMoMA)」や「ヤーバブエナガーデン視覚芸術センター(YBCA)」のすぐ近くにもう一つおもしろい建築がある。
脱構築主義の建築家として知られているダニエル・リベスキンド設計の「現代ユダヤ美術館」だ。
ドイツ・ベルリンの「ベルリン・ユダヤ博物館」もすごく印象的だったが、この「現代ユダヤ美術館」も一度訪れたら忘れられない。
キューブを斜めに配置したかのような外観
現代ユダヤ美術館のヤーバブエナガーデンズ側は、元は発電所だった煉瓦造りの建物だ。
その脇には奇抜な形のヴォリュームが増設されている。
増設部分は、キューブを斜めに配置して重ねたような立体的な驚くべき形になっている。
垂直に伸びているダウンタウンの高層ビルと対比され、とにかく目立つし衝撃的だ。
立体的で複雑な空間構成
キューブが斜めになっているミュージアムショップの入り口から中に入る。
奥の煉瓦造りの建物に斜めの壁が続いている。
外壁が2重になっているような感覚になり、この部分が中間領域のような非常におもしろい役割の空間になっている。
チケットを買って展示スペースへ。
斜めの壁など色々なラインが出てくる複雑な空間が続く。
2階に昇ると壁や天井が斜めになりさらに複雑な空間構成になる。
ライン状の照明の光の反射が綺麗。
壁の隙間から他のスペースの様子が伺える。
外観を観ると奇抜な斜めになっているキューブの部分は、開口部がランダムに開いていてより複雑さを増している。
この日はイベントのリハーサルが行われている。
奥に進めば進むほど従来のホワイトキューブ的な空間に変化する。
元の建物にあるトラスと増改築された場所の関係がおもしろい。
絵画から彫刻まで色々なユダヤ人によるアートが展示されていた。
元は発電所だった建物を大幅にリノベーションして作られた「現代ユダヤ美術館」は、その奇抜さに驚かされた。
増設された部分は立体的で複雑な外観と空間構成でダニエル・リベスキンドの建築の中でも特におもしろいものになっている。
「ベルリン・ユダヤ博物館」は平面的な要素が多かったし、全く異なる空間体験ができる。
Contemporary Jewish Museum – 現代ユダヤ美術館
開館時間:11:00~17:00 (木曜~20:00)
休館日:水曜日
入館料:$10
電話:+1 415-655-7800
URL : https://www.thecjm.org
住所:736 Mission St, San Francisco, CA 94103, USA
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