浜松市天竜にある藤森照信氏設計の「秋野不矩美術館」がノスタルジックモダンでかわいい!
仕事で静岡県浜松へ。
用事が済んだ後で行ってみたい美術館があるので電車に乗って天竜というところまで来た。
電車とバスを乗り継ぎ二俣川を渡って徒歩15分くらいかな、めっちゃ遠い…
最後はこんな坂を登る。
文化勲章受章の日本画家・秋野不矩の作品を展示する「秋野不矩美術館」
この「秋野不矩美術館」は、地元二俣町出身の日本画家で文化勲章も受章した秋野不矩(あきのふく)という女性作家の作品を常設展示する美術館だ。
二俣川近くの緑に囲まれた丘の上に建てられ故郷を見守っている。
設計は、高過庵やタンポポ・ハウスなど自然素材を使った大胆な表現でノスタルジックな建築を作っている建築家の藤森照信氏。
この秋野不矩美術館も幾何学で構成しながらも自然素材で作られた、言ってみれば「ノスタルジックモダン」な建築だ。
ノスタルジックとモダンって全然イメージ違うというツッコミもありそうだけど(笑)
とにかく、かわいいという表現が良く合う美術館だ。
防水とかどうしてんだろうという疑問は、すぐに吹っ飛ぶ。
屋根の上にもう一枚屋根を乗っけるという驚くべきディテール!
そういえば、中に入る前に20人くらいのおばさまグループの集合写真を撮ってあげることに。
喜んでくれたようで良かった(笑)
自然素材をモダンな空間構成で使うおもしろい空間
中に入ると日本を感じさせるインテリアになっていた。
入り口で靴を脱いで受付でチケットを買って入場。
展示室は基本的に写真撮影厳禁とのこと。
エントランス脇には吹き抜けの高い天井の空間があり、木の柱と梁がむき出しで古民家的な雰囲気を醸し出していた。
美術館というよりも住宅のリビングのような落ち着きがある。
テラスに出ると秋野不矩の故郷の二俣川と集落の風景が見える。
荒い漆喰を使った壁が表情を作る。
高い天井にはトップライトがあり、白い漆喰の壁に自然光が反射して良い表情が生まれていた。
展示室の写真はないが、普通の美術館のホワイトキューブという感じだが床が畳だったり、壁が漆器だったりと随所に藤森建築らしさがある。
上階に登ってみる。
コンクリートの木ゴテ押さえの仕上げやルーバーなどが日本らしさを表現。
モダンな構成ながら自然素材を使い、独特の雰囲気のある空間になっている。
藤森照信氏による「秋野不矩美術館」は、遠くて大変だけどおもしろい建築だった。
藤森照信氏の建築を全然マークしてなかったんだけど、色々見て回りたくなったし、こんなのもアリなのかなとも思わせてくれる。
それと、秋野不矩はインドを旅してたようで日本画家と言っても非常に特殊な感じでそれも興味をそそられた。
秋野不矩美術館
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜日
入館料:¥300
電話:0539-22-0315
URL : http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/akinofuku/
住所:静岡県浜松市天竜区二俣町二俣130
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