廃線になった鉄道の高架線を再利用した空中緑道「ハイライン」が歩くだけで楽しい!
移転した「ホイットニー美術館」を訪れた後は、そのすぐ脇にあるというか美術館ともつながっている空中緑道「ハイライン」を散策した。
2009年から2014年にかけて段階的にオープンしていった「ハイライン」は、雑誌やWEBで観ていて次回ニューヨークを訪れたら絶対行きたいと思っていた。
廃線後の高架線を再利用した空中緑道「ハイライン」
主に貨物列車に利用される鉄道の高架線で1980年を最後に廃線になっていた「ハイライン」は、2004年当時ニューヨーク市長がマイケル・ブルームバーグだった時代に予算が組まれ、「MoMA(ニューヨーク近代美術館)」の増築も手がけるディラー・スコフィディオ+レンフロによってデザインされ、空中緑道として生まれ変わった。
現在は、ホイットニー美術館のあるチェルシーから再開発が進むハドソン・ヤードまで全長2.33 kmも続いている。
ハイラインが完成して以来、賑やかになったチェルシーエリアの交差点から上に昇る。
隣接するホイットニー美術館から直接アプローチもできる。
ハイライン上にもパブリックアートが配置されていて、そのまま美術館から展示空間が続いているような感じに思える。
ハイラインが貫くスタンダード・ホテルはハイラインができた後に建設された。
普段とは異なる視線で都市を楽しむ
地上レベルを歩くのとは全く異なる視点になるので非常に楽しい。
地上レベルを歩いていても見ることのできない視点がやはりおもしろい。
緑豊かなハイラインのあちらこちらにはベンチや寝椅子、水盤など公園にある様々な要素が配置されていて、使われ方も良い感じ。
途中屋台が出ている場所もあった。
小籠包美味しそう!
屋外に椅子やテーブルが並べられ、憩いのスペースになっていた。
歩道の幅も場所によって異なっていて、線路をそのまま残している場所もあった。
チェルシーの歴史を見てきた壁なんかも敢えて展示してアートになっている。
賑わいがあるだけでなく周囲のビルからの視線もあるので安全なセントラル・パークよりも犯罪発生率が小さい。
それだけでなく、このハイラインの効果で周辺の不動産価格は他のエリアに比べても上昇率が高くなっている。
歩き疲れても休憩スペースはいっぱい。
ビスケットで有名なナビスコの工場跡地にできた「チェルシー・マーケット」やスターバックス・リザーブ・ロースタリー・ニューヨーク」などチェルシーの人気スポットも通る。
チェルシーからハドソン・ヤードに近いて行くと、周囲の風景は現代的なデザインのビルが集まるに変わっていく。
奇抜でいかにもニューヨークらしい現代的なデザインの建築をいっぱい見ることができる。
今回のニューヨーク滞在中はだいたい快晴で「ハイライン」を訪れた日も歩くことがすごく楽しい体験になった。
やっぱり都市を普段とは少し違う視点で見られることや「ハイライン」自体に公園として色々な場所や仕掛けを用意してあることがその体験をくれる要因になっていた。
ニューヨークを訪れたら「ハイライン」を歩くだけでも面白いし、チェルシーエリア付近の人気スポットも通るので地下鉄やバス移動だけでなく、ハイライン移動もおすすめだ。
The High Line – ザ・ハイ・ライン
開館時間:7:00~22:00
URL : https://www.thehighline.org
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