プレイリースタイルと日本的な要素が混在するフランク・ロイド・ライトによる「ロビー・ハウス」。
イリノイ工科大学のキャンパス内を散策した後は、シカゴ大学へ向かう。

アメリカの大学ってこんな感じだよね、っていうイメージそのままのシカゴ大学の中を歩いていく。

キャンパス内にはこんなおもしろい建築もあって、それをさら抜けて行く。
巨匠フランク・ロイド・ライトによる「ロビー・ハウス」

シカゴ大学を抜けた先には、ミース・ファン・デル・ローエと並ぶ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトが手掛けた「ロビー・ハウス」がある。
プレイリースタイルの住宅として非常に高さが抑えられた建築で、3階建てだけれどもそれほど高く感じない。

事前に予約してあったので、ミュージアムショップと一緒になったレセプションで受付をする。

予約してあった時間になるとミュージアムショップの前から見学ツアーが始まる。
特徴的なプレイリースタイルの屋根と空間

ロビー・ハウスは、ライトが多用したプレイリースタイルというデザインが最もわかりやすく反映させている住宅建築でもある。
グルッと外観の説明を聞いたらエントランスへ。

中に入ると個人の邸宅ではなくホテルみたいな雰囲気。

このロビー・ハウスは、旧帝国ホテルなどと一緒にライト自身も気に入っている作品らしく、取り壊しの危機に陥ったときに自ら保存運動にも参加したのだとか。

ロビー・ハウスにはレンガや窓の装飾、独特の赤色などライトの建築によくみられる要素がいっぱい。
日本を感じるインテリアデザイン

階段を昇って2階に上がるとどこか日本的な雰囲気が漂う。

スケール感は違うけれど、やはり旧帝国ホテルにも似ている。

ダイニングスペースにあるハイバックチェアなどルーバーが使われていて、すごく日本的。
照明なども行灯のような感じがした。

旧帝国ホテルより17年も前の建築だけれどもこの時点で日本への造詣が深いことがわかる。

木を使って連続する意匠は、プレイリースタイルの横の広がりをさらに強調しているよう。

ラジエーターを隠すガラリも日本的。

ライトが作る日本的なデザインは独特。

水回りまで丁寧にインテリアが作り込まれている。

バスルームにもいっぱい木が使われているけどどうなんだろ。

さらに階段を昇って3階へ。

天井高を低く抑えた2階から、階段を上がると寄棟の屋根のままの天井になっていて、より天井を高く感じる。

ホテルライクな寝室はとても贅沢に思える。
約1時間の見学ツアーが終了するととてもお腹いっぱいな気分。
シカゴの「ロビー・ハウス」は、フランク・ロイド・ライトの特徴や良さが全て詰まっているような住宅だった。
特に2階のダイニングやリビングスペースは、建築だけでなく家具や装飾まで徹底してデザインされていて、密度の高い空間でおもしろかった。

ロビー・ハウスの隣の建築は矩形の箱が横方向を意識してデザインされているようで、明らかにロビー・ハウスをモチーフとしていた。
ロビー・ハウスを見た後は、ホステルに戻って荷物をピックアップして、フランク・ロイド・ライトの初期の建築が集まるオークパークに向かった。
Frederick C. Robie House – ロビー・ハウス
開館時間:10:00~15:00
休館日:火・水曜日
URL : http://www.flwright.org/visit/robiehouse
住所:5757 S Woodlawn Ave, Chicago, IL 60637 USA












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