人類のこれまでと未来に関することを紹介するサンティアゴ・カラトラバによる「明日の博物館」。
リオ・デ・ジャネイロの対岸の街で「ニテロイ現代美術館」や「オスカー・ニーマイヤー通り」の建築を訪れた後は、船でリオ側に戻った。
港を出て少し散歩しつつ次の目的地へ。
そして、そのまま海岸沿いのブールヴァード・オリンピコというエリアに向かった。
サンティアゴ・カラトラバによる「明日の博物館」
15分くらい歩いて「明日の博物館」という意味深な名前で、地球や人類のこれまでと未来のことを紹介する博物館に到着。
2015年にオープンした割と新しいリオの新名所で、英語で「Museum of Tommorow」とかっこいい。
クジラや巨大生物の骨格のような建築は、スペイン・バレンシアの「芸術科学都市」やポルトガル・リスボン「オリエンテ駅」などを手がけたサンティアゴ・カラトラバによる設計。
建物本体から飛び出たパーゴラのような屋根は、リオの強い日差しから来場者を守っているようだ。
中に入ると大きな吹き抜けとそこにプロジェクションマッピングで球体に投影した地球儀がある。
お台場の科学未来館の方が大きいかも。
エントランスにある巨大な開口部が求心的で、全体もシンメトリックなデザインは博物館というよりも教会建築みたい。
人類のこれまでと未来に関することを紹介する展示
明日の博物館では地球誕生や人類のこれまでの歩みを紹介。
来場者に環境問題や未来のテクノロジーに関して考えてもらうような展示内容だ。
展示に使う什器も独特なデザインが多かった。
展示の会場構成などもかっこいいし、インタラクティブな展示もある。
特に最初に観る360°の映像は圧巻。
ダイナミックな造形の建築
展示はほとんどが中央部にあって、外周は外の景色を眺めたり、散歩したりするような緩めな機能のスペースになっていた。
エントランスと反対側にある海に向かう大きな窓は絶好のインスタスポット。
巨大な屋根がキャンチレバーで迫り出す姿はすごくダイナミック。
バックには全長13キロメートルの世界最長のリオ・ニテロイ橋が見える。
特に海を眺めながら昇り降りする長いスロープは左右の壁が斜めになっていることもあって迫力があるし、不思議な感じがする。
エントランスと反対側からも外に出られるので、入り口とは反対側の海の方を散策して観ることにした。
キャンチレバーになっている部分だけでなく全体的に日除けになるルーバーで覆われていた。
クジラの骨格のような感じだけど、今にも動き出しそうなフォルムがダイナミックでかっこいい。
Museu do Amanhã – 明日の博物館
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日
URL : http://museudoamanha.org.br
住所:Praça Mauá, 1 – Centro, Rio de Janeiro – RJ, 20081-240 Brasil
明日の博物館の向かいには大きな波打つ屋根が特徴的な「リオ美術館」がある。
「明日の博物館」は、サンティアゴ・カラトラバらしい巨大生命の骨格のようでダイナミックな美しさを持っていた。
そしてその展示内容も環境問題や戦争問題など色々な問題を客観的に魅せてくれていた。
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