磯崎新氏の設計による「ロサンゼルス現代美術館」がLAのダウンタウンでも大きな存在感!
フランク・O・ゲーリーの「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」を観たあとは、その目と鼻の先にある「ロサンゼルス現代美術館」、通称「MOCA」を訪れた。
この「MOCA」自体は、ゲフィン現代美術館とMOCA・アット・パシフィック・デザイン・センターと合わせて3つあるのだけど、今回訪れたのは1988年に磯崎新氏の設計でオープンした新館(と言ってもも30年くらい前だけど)だ。
オープンな雰囲気のロサンゼルス現代美術館
「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」の2ブロック先にあるロサンゼルス現代美術館。
ロサンゼルス現代美術館は、ダウンタウンにある建物の中では低層の建築で、中央には自由に行き来できる通路兼広場がある。
誰でも自由に通り抜けができるため、オープンな雰囲気。
赤い石張りの外観の二つのヴォリュームに挟まれた広場の中央には、カフェのようなスペースや大きなオブジェのアートがある。
地下に埋没された展示スペース
展示スペースは階段を降りた先にある。
チケット売り場は地上にあるが、レセプションはここにある。
地下に埋没された展示スペースだが、照明やトップライトによって明るくなっている。
自然光の他にも人工的な照明によって空間が作られていた。
場所によって異なる天井は空間を規定する要素の一つで非常におもしろい。
広い展示室が多いが、それほど広くはない美術館だ。
アメリカの現代美術館だけあって、奇抜な現代アートが多く展示されている。
2つの展示スペースを跨いだ自由の女神の彫刻とか。
この美術館の所蔵品は、90%は個人からの寄贈によるものということでロサンゼルスのアートへの意識の高さを感じる。
磯崎新氏による「ロサンゼルス現代美術館」は、低層でファサードこそ周囲に溶け込む建築だが、埋没された地下の展示スペースのお陰で地上レベルは公園のような場所になっている。
展示されているコンテンポラリーアートも非常に意味があるものだし、LAのダウンタウンでは独特な存在感を持っていた。
The Museum of Contemporary Art, Los Angeles, MOCA Grand Avenue – ロサンゼルス現代美術館
開館時間:11:00~18:00 (土日~17:00 / 木~20:00)
休館日:火曜日
入館料:$10
電話:+1 213-621-2766
URL : https://www.moca.org
住所:250 S Grand Ave, Los Angeles, CA 90012, USA
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