韓国・ソウルにあるザハ・ハディド設計の建築「東大門デザインプラザ(DDP)」が巨大なUFOみたい!
焼肉食べて1泊して、朝から出かけようと思ってたんだけどなんやかんや仕事してたら10:00に。
遅めの出発になってしまったが、向かった先はザハ・ハディド設計の建築「東大門デザインプラザ(DDP)」だ。
新国立競技場が実現しなかったので、香港の「香港理工大学・ジョッキー・クラブ・イノベーション・タワー」もあるが、韓国・ソウルのこの建築が日本から最も近いザハ・ハディド建築ということになる。
巨大なUFOみたいな「東大門デザインプラザ(DDP)」
東大門デザインプラザ(DDP)は地下鉄2号線の「東大門歴史文化公園」駅から直結で、むしろ地下鉄の駅すらデザインの一部になっている。
地下鉄の出口を出ると東大門デザインプラザ(DDP)の模型が飾られていた。
改めて俯瞰で見るとやっぱりすごい形している。
近未来的なフォルムとサーフェースが印象を柔らかくしているけど、それでもすごく巨大なことがわかる。
地上に出て見ると巨大なUFOが不時着したみたいでおもしろい。
有機的な形がアートホールや美術館、デザインラボなどの機能と街をつなげている。
一つの巨大な建築だが、カーブを描いて分割されたようにも見える場所もあり、全体の印象を和らげている。
アルミのパネルが近未来感を演出しつつ、耐久性も確保していた。
曲線は動線を誘導するのにも効果的にデザインに取り入れられていて、吸い込まれるように導かれる場所がいっぱい。
柔らかい曲線に包まれた空間
中に入るとまた複雑な曲線がいっぱいの空間が現れる。
柔らかい曲線に包まれた空間は、光も柔らかく反射しその近未来的なフォルムとは裏腹に落ち着いた印象も持たせてくれる。
ウィーンの「ウィーン経済・経営大学」や香港の「香港理工大学・ジョッキー・クラブ・イノベーション・タワー」と同じく複雑に入り組んだ空間が特徴だが、こちらの方が横に広い分、のびのびとした印象だ。
螺旋状に続くミュージアムのスロープは、通路としての役割もあるがここで展示なども行っている。
螺旋状になっていることもあるが、どことなくニューヨークのソロモン・グッゲンハイム美術館の螺旋状の通路のような印象がある。
左側が美術館としての展示室、右側がミュージアムショップ。
最上階に当たる部分も展示スペースになっているが、ここは美術館とも違って開放的でイベントなどもできる場所になっていた。
展示室としては使いにくいだろうなというスペースだが、開放的な分イベントなどには向いていそう。
この階の開放的なテラスはスロープとなって、地上とつながっていて地形のようになっている。
色々な機能が集まった東大門デザインプラザ(DDP)には、デザインマーケットというショッピングを楽しむことができるエリアも備わっている。
アートホールのホワイエにはカフェも備わっている。
地下鉄と直結するショッピングモールも東大門デザインプラザ(DDP)から連続するようなデザイン。
ランドスケープと一体になる建築
再び外に出て地下鉄の駅とは反対方向に出てみると公園のようなスペースが広がっている。
原っぱにはこんな花の形のアートが飾ってあって綺麗。
地形のように隆起するヴォリュームの中はセミナースペースや小規模のホールなどがある。
ところどころにある植栽もユニークで、全体としてランドスケープが建築と一体となっているようなイメージに仕上がっている。
このザハ建築を観るために韓国・ソウルに来たわけだけど、その価値がある建築だった。
UFOのようなダイナミックな造形も良いが、その外形と内部空間のコントラスト、ランドスケープとの関係なども印象的だった。
DDP – 東大門デザインプラザ
開館時間:10:00~19:00(金・土曜日 ~21:00)
休館日:月曜日
電話:+82 2-2153-0000
URL : http://www.ddp.or.kr/
住所:281 Eulji-ro, Gwanghui-dong, Jung-gu, Seoul, South Korea
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