【世界遺産】ローマ帝国のシンボル「コロッセオ」と「パンテオン」の迫力に度肝を抜かれた!
現代建築を最初に観たがローマと言えば古代ローマ時代からの遺跡群が必見。
ザハ・ハディドのMAXXI(イタリア国立21世紀美術館)を観たあとは、ローマ帝国のシンボル「コロッセオ」と「パンテオン」を観に行った。
ずっと観たいなと思っていたら今回になってしまったので、楽しみにしていた。
古代ローマ帝国のシンボルの円形闘技場「コロッセオ」
古代ローマの中心部にそびえるコロッセオは西暦75年から建設が始まり、西暦80年から剣闘士たちが戦う円形闘技場として使用され、約2000年もの間、永遠の都「ローマ」のシンボルであり続けている。
全体は楕円形の形をしていて、周囲が527m、高さが48mと実際に大きいがそのサイズ以上に巨大で異様な存在感がある。
遠くから見てもとにかくデカくて目立つ。
30分ほどチケットを買うのに並んで、12€のチケットを買って中に入ってみる。
基本的な作りは現在のサッカースタジアムと変わらない。
むしろ、現代のスタジアム的な建築の元はコロッセオにあるのかも知れない。
2000年にアカデミー賞を受賞したラッセル・クロウ主演の映画「グラディエーター」の世界がここで繰り広げられていたわけだ。
収容人数は約5万人とも言われ、現代のサッカースタジアムにも匹敵する。
壮大なコロッセオの中心を見ていると「グラディエーター」劇中の「マキシマス!マキシマス!」の声援が蘇ってくる。
現在露出してしまっている地下部分は、映画でも描かれている通り猛獣の檻や複雑な舞台装置があったと言われている。
その巨大なスケール感は中に入るとより一層体感することができる。
外周の通路を歩くだけでも時間がかかるが、古代の歴史を感じる。
通路にはコロッセオ本来の形の模型や出土品、コロッセオにまつわるアートなどが展示されていて興味深い。
外周の通路から外側を眺めても気持ちが良くて、コロッセオから眺める古代ローマはどんなだっただろうと思いを馳せることができる。
「コロッセオが崩れる時、ローマが滅びる。そして、ローマが滅びる時、世界が滅びる。」とも言われる程のシンボルだが、訪れてみるとその理由がわかるだろう。
Colosseo – コロッセオ
開館時間 : 8:30~15:30
電話 : +39 06 3996 7700
URL : http://archeoroma.beniculturali.it
住所 : Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma, Italy
古代ローマ民主政治の中心地「フォロ・ロマーノ」
コロッセオはヴェネチア広場や「フォロ・ロマーノ」と呼ばれる古代ローマ民主政治の中心地のすぐ近くに位置しているので、周辺の遺跡を見て回るのも楽しい。
全てが古代ローマ時代のものと言うわけではないが、2000年も前に民主的な政治が行われ巨大な帝国が存在していたことの痕跡が廃墟として残っている。
この壁に古代ローマ人たちが触ったと思うと感慨深い。
最もコロッセオはその政治に置いてポピュリズム的に使われていたのだけど、それはまた現代に通じていて2000年経っても変わらないのかも。
様々なローマ神を奉る「パンテオン」
もう一つ、「グラディエーター」の劇中にすごく印象的だった「パンテオン」に行ってみた。
様々なローマ神を奉る神殿であるため、人間のスケールから逸脱し巨大で大きな柱と高い天井がある。
その巨大さはどこか出雲大社的なスケールでやはり神を感じさせるパワーがある。
中に入ると圧巻の空間があり、重厚で巨大なドームの下にいながら妙な軽快感を感じる。
この天井の頂上部分にはオクルスと呼ばれるトップライトがあり、多分その光が空間全体を軽やかに印象付けているのだと思う。
Pantheon – パンテオン
開館時間 : 9:00~19:30
電話 : +39 06 6830 0230
URL : http://www.turismoroma.it/cosa-fare/pantheon
住所 : Piazza della Rotonda, 00186 Roma, Italy
コロッセオやフォロ・ロマーノ、パンテオンとどれも古代ローマ帝国のパワーを感じさせてくれるものだった。
世界で一番古い国は日本ではあるが、2000年前に成熟した社会がある国としてローマ帝国が存在したと思うと古代の日本のように尊敬する。
これらは現代にも通じる空間性を持っているので、一方で新しさみたいなものを感じる気がした。
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