パリやリヨンもいいけど、フランスの田舎の自然と集落が調和する風景が美しくて感動した!
今まで、パリ、リヨン、マルセイユ、トゥールーズとフランスの各都市の建築や街を紹介したけれど、フランスで美しいなと思ったものはそういう都市部だけではなかった。
何気に訪れた小さい街や村がすごく綺麗で印象に残る風景がいっぱいあったから写真を中心に紹介したい。
紅葉が美しい「ロンシャン」
ロンシャンの礼拝堂の麓の街「ロンシャン」はどこか日本を思わせるような風景がいっぱいあった。
ロンシャンの礼拝堂まで車で送り迎えしてくれた日本に来たことがあるブラジル人が日本と少し似ているね、と言っていた通りどこか日本の田舎の懐かしさを漂わせていた。
丁度紅葉の季節というのもあるだろうし、どこか樹々や住宅のスケール感に通じるものを感じた。
ここでは教会がシンボリックになっているけれど、日本でいうお寺や神社的な求心力がある。
ロンシャンの駅の跨線橋から線路を見る。
牧場と街が美しい風景を作る「ラルブレル」
朝方、ラルブレル駅からラ・トゥーレット修道院の方に登って行く途中の街は牧場とその周囲の住宅街が綺麗だった。
駅に降りて住宅街に出てもまだ周囲には朝もやがかかっていて、それがフィルターとして演出効果になっていた。
広場にお店を出していた人はとても親切で笑顔で道を教えてくれた。
住宅には色づいた蔦が生えていて普通に使われているのが良かった。
住宅街を抜けて牧場や農場が広がると息を飲む美しかった。
建物だけが日本と違うが、紅葉も相まってここも日本と共通する美しさがあった。
ラ・トゥーレット修道院までの道のりは30分以上だったと思うが、風景が綺麗なことと空気が澄んでいて心地よくて全然退屈しなかった。
今回のフランス旅行はもちろん建築を観に行くことが目的だったわけだけれど、フランスのこういう風景が美しいなと思うことは予想外だった。
去年、スペインで長距離バスに乗って見たスペインの地方の風景は明らかに日本とは全然違うなと思ったけれど、フランスの田舎の風景は青森を懐かしく思うくらい似ていて親近感が沸いた。
唯一異なるのはそこにある建物、建築様式でそこが日本とも違って綺麗だなと思うし、逆に近年日本の田舎は都市部と変わらなくサイディングなどで作っている住宅のお陰で景観を損なっている気がした。
紅葉というタイミングが良かったのもあるけど、より日本の原風景にも近いとも言えるかな。
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