フランス・リヨンの新名所。コープ・ヒンメルブラウ設計の「コンフリュアンス博物館」に行って来た!
リヨンではブションで食べ歩いていただけではなく、ちゃんと建築も観て来たよ。
後にも記事にするが、リヨン周辺のル・コルビュジエの建築はもちろん、リヨンに新しく誕生した名所、コープ・ヒンメルブラウ設計の「コンフリュアンス博物館」に行って来た。
コンフリュアンスとは元はリヨンの工業地帯だった場所の名前で、このエリアのことをコンフリュアンスというらしい。
2003年から始まったリヨンの再開発計画「コンフリュアンス計画」の一環でその目玉と言っていい建築だ。
コープ・ヒンメルブラウによる未来的なデザイン
ローヌ川とソーヌ川が合流する場所に未来的なデザインの博物館は、3DCADやアルゴリズムを使った設計手法で奇抜なデザインする建築家集団「コープ・ヒンメルブラウ」による作品。
脱構築主義の手法らしいどこがどうなっているかわからないデザインは「クリスタルの雲」をイメージしているらしい。
とにかく大胆なデザインではあるがガラスやコンクリート、ステンレスでできていて無機質な岩という感じだが、素材のせいか繊細さも感じとることができる。
明るく複雑な内部空間
ガラスで覆われたエントランスホールにはチケット売り場や各階への階段やエスカレーター、ミュージアムショップなどがある。
エントランスホールはこの建物のかなりの容積を占めていて、ガラスで覆われていることと川沿いに建っていて遮るものがないため明るく眺めがいいから居心地がいい。
真ん中のガラスが落ちてくるようなイメージのチューブが特徴的だが、何故こんなデザインになったのか僕にはわからない(笑)。
奥の方からエントランス側を見る。
外形だけではなく、内部のスロープも奇抜な形をしていて、エントランスホールの上部を回遊している。
これは展示室が連なるエリアで、奇抜なファサードと違い展示室はニュートラルな空間だった。
上階からエントランスホールを見下ろすと複雑なデザインであることがわかる。
うねるスロープ。
屋上から2つの川の合流点を見る。
アルミニウムパネルでできたファサードの割付が人工的な地形のように思わせ、岬に立っているよう。
屋上にはラフなカフェスペースがあって、入場料は不要なので気軽に利用できそう。
外部空間も面白い
ピロティになっている外部空間はどこか洞窟のような場所にいるような感じ。
天井が地形のようにうねる。
ガラス張りのところはレストランが入っていて、屋上のカフェと違ってちょっと高級。
側面から見るとアルミニウムパネルがうねるように曲面を作っていて、割付が地形のように感じさせる。
裏側の公園から見るとその複雑な形が人工物でありながら巨大な岩のようにも思える。
コープ・ヒンメルブラウらしいアルゴリズム的な建築でとにかく複雑な建築で不思議な空間だった。
正直なところデザイン的に良いのか悪いのか判断できないんだけど、面白い場所や劇的に変わる内部空間の風景などいいなと思うポイントもいっぱいあった。
基本的には写真に撮ったエリアは入場料が要らないからふらっと入れる博物館で、そのためか建物の内外問わず地元の人もここに来ているようだ。
建築自体もいいけれど背後の公園や周囲の眺めがいいから博物館自体に興味がなくても昼間に散歩でもしてみると良さそうだ。
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