インド・チャンディーガルのル・コルビュジエ建築群の「立法議会議事堂」は内部空間が素晴らしい。
行政庁舎の後は隣の建物の立法議会議事堂に向かう。
隣と行っても敷地が広いので徒歩5分ほど。
ル・コルビュジエによる「立法議会議事堂」
入り口に入ると天井が高くてひんやりとした大きなホワイエのような空間があった。
そこのベンチに座っている5,6人の人たちが中を案内する係らしく、中を観たいと伝えると「案内するよ」とのこと。
「どこから来たのか!?」って聞かれ、「From Japan, Tokyo」と答えると1人が「じゃあ、オレが案内するよ!日本好きなんだよ。」と笑いながら案内してくれた。
なかなか日本人に優しい。
内部は撮影禁止なので1眼レフも一緒に荷物をクロークに預ける。
議会が開かれている時は中に入れない
議会がいつ開かれているかなんてわかんないんだけど、議会があるときは厳重に警備され中には入れないそうだ。
GA JAPANの特集で西沢立衛氏も観られなかったと言っていたし。
このあたりは運かな。インドだし、1度で全て上手くいくわけないよね。
内部空間が素晴らしい
議場にいくのにホワイエからスロープで上階に昇る。
スロープが内部にある空間は日本では難しいので新鮮で大きなホワイエを昇っていくのはダイナミックで面白い。
コルビュジエがサヴォワ邸などで提唱している「建築的プロムナード」とはこのことかと思って感激。
※プロムナードとはフランス語で散歩や散歩道という意味。
議場は見たこともない空間
ついに議場の中へ。
写真が撮れないのはすごく残念だけど、是非体験してほしい空間。
議会を開くときしか使われないんだけど、圧倒的な迫力で活き活きとした空間なのは間違いない。
GA JAPANに載っている故写真家二川幸夫氏の写真で観て絶対観たいと思っていたんだけど、これは本当に写真以上に実体験が必要な空間だね!
写真が撮れなかったのでパンフレットに載っていた画像を掲載
議事堂を出て高等裁判所に行く途中から撮影。
普段は開いてないみたいだけど、こっちの方が正面で壁画が描いてあるところが本当の入り口らしい。
壁画にはいろいろな動物や自然と太陽やインドの大地を組み合わせたような抽象画が描かれている。
コルビュジェはインドをこういう風に捉えていたのかと思った。
もはや建築ではなくインフラストラクチャー
中に入った人には分かるんだけど、屋根から出っ張っていて円形のところがメイン議場、もうひとつ三角形っぽいところがサブの議場になっている。
遠くから観るとなんとなく原子力発電所のようなイメージがあって、建築以上の巨大さを感じた。
もはや、建築ではなく発電所のようなインフラストラクチャーの領域の強さみたいなものに観ることもできそうな感じ。
よくこんなもの作ったなぁとも思ったけど、そのときにはこれが当たり前だったんだろう。
こういう空間体験はインドでしかできなそう、貴重な体験だったと思う。
次は「高等裁判所」へ。
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