バルセロナ郊外にあるアントニ・ガウディ設計の「コロニア・グエル教会」を訪ねる。
カタルーニャ最高の聖地「モンセラット」を訪れた後は、同じバルセロナ郊外でカタルーニャ鉄道沿線のサンタ・クローマ・ダ・サルバリョーにある、アントニ・ガウディ設計の「コロニア・グエル教会」に向かった。
コロニア・グエルは、繊維工場を中心にした工業団地で、この「コロニア・グエル教会」はその地区の教会として建てられた。
足跡を辿って「コロニア・グエル教会」へ
コロニア・グエル駅を降りると、こんな足跡が地面にプリントされている。
ずっとこの足跡を辿って行くと、住宅街があり、その先の丘にあるコロニア・グエル教会にたどり着く。
チケットは教会近くのこのビジターセンターでを買う。
サクラダ・ファミリアの原型でもある「コロニア・グエル教会」
閉館時間30分前に到着したので急いで見学開始。
コロニア・グエル教会は、アントニ・ガウディの作品群の一つとして2005年に世界遺産に登録されている。
エントランス部分にもある弓型アーチが内部空間にも続いている。
レンガと硬質の玄武岩が使われていて、ところどころに鉄骨も使われている。
現在でも上層階は未完成で、不自然にフラットな屋根になっている。
地下に広がる洞窟のような空間
中に入ると洞窟のような印象で、どこか落ち着きがある空間が広がる。
弓型アーチの梁を岩を削った彫刻のような柱が支えている。
このコロニア・グエル教会は、サグラダ・ファミリアの設計時にも行われた逆さ吊り実験によって構造を検証したのだそうで、サグラダ・ファミリアの原型とも言える建築である。
ヴォールト天井を支える梁は花のようにリブが設置されていて、ライトアップによる陰影が綺麗だ。
ガウディの愛弟子であるジュゼップ・マリア・ジュジョールが製作したと言われるステンドグラスは、洞窟のような内部空間に光を取り込むとともに、アクセントを加えていて、色鮮やかで綺麗。
バルセロナ中心部から少し遠いので今回初めて訪れた「コロニア・グエル教会」は、その後ガウディが人生をかけて取り組む「サグラダ・ファミリア」への流れがよくわかる建築でとても良かった。
未だに未完成である不思議な建築だが、小高い丘に非常に馴染んでいることもおもしろい。
この次の日から、何度も訪れているバルセロナ中心部のガウディ建築をまた観て回った。
コロニア・グエル教会地下聖堂 – Cripta de la Colònia Güell
開館時間:10:00~19:00(5月~10月)10:00~17:00(11月~4月)
入館料:7€
電話:+34 936 30 58 07
URL : http://www.gaudicoloniaguell.org
住所:Carrer Claudi Güell, 08690 La Colònia Güell, Barcelona, Spain
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