バレンシアの芸術科学都市にあるサンティアゴ・カラトラバ設計の「ソフィア王妃芸術宮殿」。
バレンシアに来て、一通り「芸術科学都市」を歩いて全体的に観て回った後は、中を観られる建築は中を観て回った。
次の日の10時にもう一度、ここに来て「ソフィア王妃芸術宮殿」の見学ツアーに参加した。
料金が€10で、約1時間の英語のツアーだ。
「芸術科学都市」全体の記事はこちら。
建築構造を活かしたデザイン
構造技術者でもあるバレンシア生まれの建築家サンティアゴ・カラトラバは、生物の骨格を組み合わせたような建築スタイルが特徴的だ。
これは、複雑な構造計算の結果として生まれ、結果的に建築構造を活かしたデザインとなっている。
まるでSF映画の世界のい入り込んでしまったかのデザインは、訪れるものを驚愕させる。
ファサードは、アントニ・ガウディの「グエル公園」で見られるような不定形なタイルを敷き詰めた仕上げになっている。
ガウディのタイルの意匠をカタルーニャの伝統と捉えて、それを踏襲したデザインにしたのだとか。
宇宙船の中にいるような内部空間
ソフィア王妃芸術宮殿は、1481席もあるオペラハウスや1500席あるメインホール、残り2つのホールも500席ほどある、4つのホールを持つヨーロッパの中でも最大規模の一つと言われている。
ツアーに参加するとイベントが行われていない限り、4つのホールを含めて色々な場所を見て回ることができる。
連続する柱と梁、トップライトから注ぐ光が綺麗な、地下にあるバックヤードも見て回ることができる。
本館から地下でつながるホールもある。
天井の梁が特徴的で、ステージに対して急進的なデザインだ。
気持ちのいい屋上空間
エレベーターで地下から一気に屋上に昇る。
この屋上でレセプションパーティーなどのイベントが開かれることもあるそうだ。
ここでビール飲んだら気持ちいいだろうなぁ。
ここの外壁にも不定形タイルの仕上げが。
最も大きい1500席あるメインホール
ここではオペラ以外にも音楽のコンサートなどありとあらゆるイベントが開催されている。
全体が連続する骨格のような柱と梁に覆われ、おもしろい空間になっている。
座席の最も後ろの壁面には、絵画が描かれたタイルの仕上げになっていて、ポルトガルだけでなくスペインでもこう言った仕上げが伝統としてあることを表現している。
フォトジェニックな空間が続く
メインホールの外は、自然光が入る開放的なホワイエがある。
見上げると各階の通路が、ニューヨークにあるフランク・ロイド・ライトのグッゲンハイム美術館のファサードのような感じに見える。
生物の骨格の中に取り込まれたような内部空間は、どこを見渡してもフォトジェニック。
「レミスフェリック」や「フェリペ王子科学博物館」、「アラメダ橋」、横には「ルンブラクレ」まで見渡せる場所は、ガイドさんも「パーフェクトな場所」と紹介していた。
「みんなここで写真撮ってインスタにアップするよ」とガイドが言ってた螺旋階段。
外側のスキンがバレンシアの強い日差しを適度に遮り、明る過ぎない落ち着いた空間を調整していた。
すごい迫力だけど。
「芸術学園都市」の最も北側にある「ソフィア王妃芸術宮殿」は、訪れる者をその大きさや造形で驚愕させる。
ところどころにスペインやカタルーニャ、あるいはガウディの要素を取り入れ、サンティアゴ・カラトラバの建築の中でもとてもおもしろい建築だった。
Palau de les Arts Reina Sofía (Opera Valencia) – ソフィア王妃芸術宮殿
電話:+34 961 97 58 00
URL : https://www.lesarts.com
住所:Avenida del Professor López Piñero, 1, 46013 Valencia, Spain
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