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六本木・森美術館で開催中の「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」がおもしろい!

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六本木の森美術館で去年の11月から開催中の「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」という展覧会が話題になっている。

自分も前から行きたいと思っていたけど、タイミングが中々なくて先日やっと行ってきた。

レアンドロ・エルリッヒって誰!?って思う人もいると思うだろうが、金沢21世紀美術館に恒久設置された「スイミング・プール」を作った作家と言えばわかるだろう。

金沢21世紀美術館に行ったのはもう12年も前か(笑)

アルゼンチン出身のレアンドロ・エルリッヒは、大学で建築を学んだ後に現代アートの世界へ飛び込み、世界的に活躍する現代アート作家になった。

エルリッヒの作品は、観る人の常識を疑わせ、その常識の世界を壊していくおもしろい作家だ。

今回の展覧会はエルリッヒの四半世紀の活動を振り返る過去最大の個展で、日本では8割が初公開となる作品ばかりだ。

 

不思議な世界観の作品たち

一見すると何の変哲もない夜の桟橋の風景だけど、水が無いのに水面の反射の揺らぎが見える「反射する港」。

次の展示室にあるのはショーケースに入った「雲」。

アクリルに平面的に描かれた雲の絵を重ねて立体的に見せて、実際にそこに雲があるように感じさせている。

 

観る人が作品に参加することで出来上がるアート

不気味な雰囲気が漂う廃墟のような「教室」という作品は手前側のボックスに座ったりすることで、ガラスの向こう側の教室に自分の気配を映し出すことができる。

それがノスタルジックな光景を作り出していて、すごくおもしろい。

ポスターなどの写真にも使われている「建物」という作品は、床面に置かれた建物の立面に寝そべり、その建物を斜めに設置された鏡に映し出し、不思議な世界を体験されてくれる。

普通に佇むのもいいし、落ちそう!って感じでしがみ付くのも楽しい。

写真に撮るのも楽しくて、インスタ映えも間違いなしだ。

途中、アルゼンチンでのエルリッヒの活動を紹介。

今まで日本では見られなかった作品を観ることができる。

「美容院」や「試着室」という作品では、鏡の向こう側の世界の認知を変えてくれる。

普通に鏡がある場所もあれば、鏡だと思った枠の向こう側には反転した空間が広がり、こちら側とあちら側がチグハグになって常識的な感覚をひっくり返される。

 

エルリッヒの発想の一端を感じる

展覧会の最後のブースではエルリッヒのこれまでの活動を紹介。

金沢21世紀美術館のスイミング・プールも紹介。

スイミング・プールやこれまでの作品の模型も展示していて、彼の発想の一端や実現するまでのプロセスが感じられる。

 

「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」は、もちろん観るだけでもいいのだけれど、自分の身を作品に重ねて参加するようにして観るとより一層楽しめる。

そして、改めてエルリッヒの展示を観て、また金沢21世紀美術館に行ってスイミング・プールを観たいと思った。

会期はまだ4/1までだから是非観に行って欲しいと思う。

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル

会期:2017.11.18(土)~2018.4.1(日)
開館時間 : 10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで)
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
料金:大人¥1,800 / 学生(高校・大学生)¥1,200

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