青森市郊外の森に佇む安藤忠雄の建築「国際芸術センター青森」が自然と一体的で気持ちいい!
八戸から青森市に向かう途中せっかくなので「国際芸術センター青森」に寄ってみた。
10年くらいまでにも訪れたことがあるけど、八戸から向かうとモヤヒルズからさらに降った場所にちょうど位置するので本当にただのついでなのだけど。
「国際芸術センター青森」は安藤忠雄の設計の建築で、滞在しながら創作活動や展示をするアーティスト・イン・レジデンスを軸とした施設だ。
安藤忠雄建築は青森県内ではここだけとなる。
森の中へと誘うアプローチ
駐車場に車を停めて、四季のアーケードと言われる木漏れ日のレイヤーを重ねたような表情が美しいトンネルを潜って奥へと進む。
森の中へと誘うアプローチが非日常のアートの空間を感じさせてくれる。
森の中を歩くとところどころに自然と溶け込むようなアート作品がある。
これはルーマニアのアーティストであるパル・ペーターの作品。
森に佇む建築は周囲の自然や地形と調和する
順路を進むと森の中に佇むコンクリート打ち放しの建築が現れる。
建物を森に埋没させる「見えない建築」をテーマとして、円形の建築は起伏のある地形を活かし、高さを抑え周囲の自然や地形と調和する建築になっている。
純粋な幾何学の建築はいかにも安藤忠雄の建築といったところ。
水のテラスと言われる池に周囲の森の緑が反射してより一層自然と溶け込むように計画されている。
中央の野外ステージがありそれを取り囲むようにギャラリーのヴォリュームが配置されている。
カーブを活かしたギャラリースペース
円形にヴォリュームが配置されているため、ギャラリースペースはカーブを描いた形になっている。
カーブを描いている分、奥へ奥へと誘導される感覚になるし、壁面を使った展示よりも大きく立体的で体で体験するような作品が多かった。
小さな方のギャラリーでも立体的な展示をしていた。
有名な青森県立美術館や十和田市現代美術館などと比べて、おそらくあまり知られていない「国際芸術センター青森」だが、自然に溶け込む気持ちのいいアートのための建築だ。
特に屋外スペースは青森の自然と建築の幾何学が調和し、安藤忠雄らしさがあった。
車がないとアクセスが難しい場所ではあるが、青森県内の他の美術館と合わせて是非訪れてほしい安藤忠雄建築だ。
国際芸術センター青森
開館時間:9:00~22:00
電話:017-764-5200
URL : http://www.acac-aomori.jp
住所:青森県青森市合子沢山吹152−6
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