磯崎新の公共建築とジョン・ジャーディの巨大商業施設など北九州のユニークな建築3選。
仕事のため、山口から北九州へ移動。
いつも福岡市だったから北九州へは初めて訪れることになる。
小倉駅や小倉城などがある中心地の近くに泊まった。
ここ北九州でもいくつかユニークな建築を観て来たので紹介したい。
聖堂をイメージして作られた磯崎新設計の「北九州市立美術館」
磯崎新氏がそのキャリアの初期に設計し1974年に竣工した北九州市立美術館は、聖堂をモチーフにデザインされ、ガンダムに出てくるホワイトベースのような形がユニーク。
「デスノート」や「図書館戦争」などの映画のロケ地としても知られている。
北九州市立美術館
開館時間 : 9:30~17:30
休館日 : 月曜日
電話:093-882-7777
URL : http://kmma.jp
住所:福岡県北九州市戸畑区西鞘ケ谷町21−1
ヴォールト屋根が特徴的な磯崎新設計の「北九州市立中央図書館」
小倉城の向かい側にある「北九州市立中央図書館」も1974年に北九州市立美術館と並んで磯崎新氏が設計した建築だ。
かまぼこのような半円形の断面のチューブがところどころでぐにゃりと曲がりながら連なる。
プレキャスト・コンクリートでできた特徴的なヴォールト屋根が連続し、カーブすることで多様な空間に変化していく。
2つのチューブは図書館と文学館で構成されている。
北九州市立美術館同様、図書館というよりも聖堂や教会のような雰囲気を纏っている。
ここも映画「図書館戦争」のロケ地になっている。
北九州市立中央図書館
開館時間 : 9:30~19:00(土日~18:00)
休館日 : 月曜日
電話:093-571-1481
URL : http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kyouiku/file_0385.html
住所:福岡県北九州市小倉北区城内4−1
ジョン・ジャーディ設計の巨大商業施設「リバーウォーク北九州」
小倉城と川を挟んで彼岸に建つ巨大商業施設「リバーウォーク北九州」は、キャナルシティ博多や六本木ヒルズなども設計しているジョン・ジャーディ氏によるデザイン。
ジョン・ジャーディ氏の意図通り、小倉城と馴染んでいるかは微妙なところだが、商業施設としてのデザインは秀逸。
色も形もバラバラに見える建物は、茶色は大地で黒は日本瓦、白は漆喰壁、赤は漆、黄色は収穫前の稲穂をモチーフにして、日本の伝統的な色を表現している。
建築とランドスケープが溶けて混ざっているような印象で、中に入ると外部も内部も上手く連結させるようなデザインと歩き回る楽しさが表現されていておもしろい。
北九州市立美術館の分館や西日本工業大学デザイン学部など商業テナントだけでなく、様々な機能が入居している。
リバーウォーク北九州
電話:093-573-1500
URL : http://riverwalk.co.jp
住所:福岡県北九州市小倉北区室町1丁目1−1
リバーウォーク北九州の近くに顔がペンネの彫刻があった。
北九州も山口市周辺同様に磯崎新氏の初期の大型作品が多く、興味深かった。
リバーウォーク北九州もまた商業施設としての工夫が多く見られる良い施設だった。
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