「ナポリを見て死ね」美しい海と山、美味しい食べ物が溢れるイタリア・ナポリを訪ねる。
ナポリ中央駅に着いてそのゴミの多さと街の汚さに一瞬たじろいでしまったけれど、メトロの駅を探してドミニク・ペローのデザインの自由通路に入るとこれから新しくなるナポリの街という感じで治安の面では安心した。
最初は不安だったナポリも2泊3日と短い滞在だったが十分に満喫できたと思う。
「ナポリを見て死ね」の言葉にふさわしい街
ナポリ湾のヴェスビオを臨むナポリはどことなく日本の山と海を感じさせるところもあり、昔ながらのイタリア・ナポリの下町を思わせる。
「ナポリを見て死ね」の言葉はここへ来て、この眺めを見てすごく実感できた。
ナポリの街を見下ろすサンテルモ城は眺めもその内部も圧巻。
ヴォメオの丘の頂上に地形を一体化しているような形で建っているため、迫力がある。
建築物というよりは土木工事のトンネルのような大きさであり、同時にどこか美しさがある。
上まで登ると美術館や展望台があり一つの集落を形成しているようにも感じる。
美術館自体は小さいがヴォールト屋根の天井とナポリに所縁のある作家の作品で見応えがある。
先ほどとは反対側の風景。
メトロの最寄駅「Vanvitelli」はインテリアが結構かっこいい。
Castel Sant’Elmo – サンテルモ城
開館時間 : 8:30~16:00
電話 : +39 081 229 4459
URL : http://www.polomusealecampania.beniculturali.it
住所 : Via Tito Angelini, 22, 80129 Napoli, Italy
行き方 : 地下鉄2号線「Vanvitelli」駅下車、徒歩15分
ナポリが凝縮された「スパッカ・ナポリ」と「サンタ・ルチア」
決して綺麗とは言えないが、いたるところに教会と下町の風景が連なるスパッカ・ナポリと言われる地区がおもしろい。
カフェやバール、ピッゼリアが所狭しと並んでいる中に野菜や魚を売っているお店や上を見上げれば地元の人の洗濯物が干してあったりと、混沌の中にそのおもしろさが見え隠れする。
買って帰って食べたくなるナポリの魚たち。
ナポリと言えば、ナポリ・ピッツァということで、ナポリの美味しいピッツェリアはここスパッカ・ナポリに数多くある。
サンタ・ルチア地区にあるプレビシート広場はかつて式典やお祭りに使われていた広場で、多くの人で賑わっている。
観光客が行き交うキアイア通りでブランドのブティックなどが立ち並んでいるが、スケール感が小さいため街に馴染みナポリのごみごみとした下町感がそのままある。
少し路地へ迷い込むと洗濯物が干してあり、ナポリの生活感が感じられておもしろい。
着飾ったイタリアではなく素のままのイタリアがそこにはあって愛着が湧いてくる。
ウンベルト一世のガッレリアはミラノに負けず劣らず綺麗。
魚屋さんではナポリで採れた新鮮な魚介類が並んでいた。
日本人がイメージするイタリアがある
ナポリには日本人がイメージするイタリアそのものがある。
美味しいナポリ・ピッツァにいい意味でテキトーな人たち、陽気でカラフルなシャツを着たイタリア人が賑やかに話す。
とにかく人と話すことが好きで、さらに女の子大好きなイタリア人とミラノなど北イタリアとは全く違う本当の「イタリア人」に会った気がした。
まさしくジローラモさんみたいな人たち(笑)
去年はミラノからヴェネチア、フィレンツェと回ったけれどナポリが一番イタリアを感じた気がする。
2泊3日ではまだ感じ切れていない気がするからまた来ようと思う。
まだ、ナポリに来たことがない人は是非とも訪れてイタリアを感じて欲しい。
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