有機的なHPシェル構造の屋根が美しいフェリックス・キャンデラの「サンタ・モニカ教会」を訪問。
ラ・メダージャ・ミラグロサ教会からタクシーで15分程の距離にある「サンタ・モニカ教会」もフェリックス・キャンデラの建築だ。
観光地っぽい場所に全く行かないのでタクシーの運転手もわからない建築が多いのだが、この辺のタクシーの運転手には割と有名なようですんなりと連れて行ってくれた。
ダイナミックな三角形の開口のファサード
内部に入ると分かるが、この外形は内部を覆うHPシェル構造によって必然に導き出されたことがわかる。
必然的にデザインされた大きな三角形の開口があるファサードはダイナミックでおもしろい。
中央の柱から放射状に伸びる天井が空間を作る
教会の中に入ると高い天井の空間が迎えてくれる。
祭壇中央の柱からヤシの木のように放射状に伸びている天井は、柱であり壁でもあるというダイナミックなデザインになっている。
その柱が中心となり、教会建築として求心力があるデザインでもある。
大きなワンルームの場所に柱など遮る要素もなくトップライトがスリット状に並んでいて柔らかい自然光が差し込むため、明るい空間になっている。
サンタ・モニカ教会 – Capilla Santa Mónica
電話 : +52 55 5575 6014
URL : http://www.agustinosrecoletos.org/comunidad.php?id_pais=7&id_provincia=36&id_comunidad=49&idioma=1
住所 : Fresas 126, U.H. del Valle, Benito Juárez, 03100 Ciudad de México, CDMX, Mexico
「サンタ・モニカ教会」などフェリックス・キャンデラの建築は教会建築が多いのだが、HPシェル構造というのは非常に相性が良くその造形に非常に馴染んでいるように思う。
そのダイナミックさが神聖さを担保しているようにも感じるし、身体スケールからそこから飛躍する神のスケールを作ることにも役立っている。
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