この大移動時代の今、青森県にもLCC航空路線を作るべきたった4つの理由と改善すべき空港事情。
福岡はスカイマークだけれど最近、沖縄行ったり熊本行ったりと国内だとLCCを利用させてもらってることが多い。
ただ、北東北だけはLCCが飛んでいない(北陸もかな…)。
新幹線があるから特筆困るということはないのだけれど、九州と比べると気軽に旅行できる感じじゃないかなと思う。
福岡だけじゃなくて熊本に行ったときも青森県より遥かに観光客が多い気がしたし、この違いは何かなと思ったらLCCなんじゃないかと思った。
LCCを作るべき4つの理由
1.外国人観光客が増える(インバウンド需要)
現在青森空港には大韓航空により韓国線が就航しているが、韓国からの観光客は減っているし、実態は韓国の旅行業者などに対して年間総額3,000万円の補助金を支払って維持されている。
しかし、日本全体で見れば訪日外国人の数は毎年200万人以上増えていて、東京オリンピックも控えているし今後も増加する。
いわゆるインバウンド需要が見込めるのだ。
今時観光地に行くと中国人や韓国人がいっぱいいるし、地方のマイナーなところに行っても欧米人旅行者が来ていたりするのだけれど、先月、先々月と帰った八戸には全然外国人観光客がいなかった…
青森空港や三沢空港にLCCが飛ぶようになれば成田・羽田空港に降り立つ外国人観光客がそのまま気軽に青森に来られるようになる。
もちろん大阪や福岡など東京以外の大都市圏を周遊する観光も可能になるはずだ。
また、特に経済発展目覚ましい東南アジアからの観光客は今後一層増えるだろう。
エアアジアがバンコク–札幌を就航させたのは、タイの人達が日本に来るための路線で、雪を見たことがない、北国の風景を見たことがないことと日本文化を観に来るのだ。
それに、北海道のスキー場にはスキーやスノーボードをプレイする欧米人が続々と集まっているらしい。
北東北とりわけ青森県は北海道の隣ということもあるし、十分に外国人観光客を集客できるのではないだろうか。
2.若い観光客が増える
現在青森県に行こうと思ったら、新幹線の片道で八戸なら¥15,000ちょっと、青森なら16,000を超えて結構な金額がかかってしまうし、バスは安いが遠いので長時間移動はきつい。
50歳以上の人にはお得な切符があってもっとやすく旅行しやすいらしいが、大学生などの若者には「ちょっと行ってみよう」とはならないだろう。
青森県は九州の各都道府県、各都市に比べると上手くPRできていない感が否めない。
ジェットスターやバニラエアのセールなら新幹線の片道価格で沖縄往復できてしまうから、青森vs沖縄では分が悪い(笑)。
LCCによってもっと気軽に青森に来てくれる若者が増えれば青森ファンが増えてくれて、青森の良さを口コミしてくれるかもしれないし、SNSがあるから良い観光地や美味しい食べ物があったらあっと言う間に拡散する。
また、青森に来てくれた若者が良い体験をして帰ってもらえれば年を取っても新幹線などお金をかけても来てくれるかもしれない。
3.東京以外の都市からの観光客が増える
現在青森県だけでなく恐らく東北の各都市は、新幹線も東京駅で東北と東海道がわかれていることもあり、東京からの交通網はあるがそれより西側からは東京を経由して来ることになる。
青森空港では名古屋線や伊丹線、三沢空港にも伊丹線があるが便数は限られているし、JALやANAが運行しているがナローボディ機であるため搭乗人数は少ない。
LCCでもっと安く便数が増えれば、例えば福岡や広島、那覇などの他の都市圏からも来る人が増えるかもしれない。
4.新幹線と競争になる
前にも書いたが新幹線の料金は高いし、混んでいても空いていても同じ料金で飛行機が安くない東北は新幹線は独占状態と言っていいだろう。
一方で飛行機やバスなど多様な移動手段がある名古屋方面や関西だと各駅停車する新幹線「こだま」だったりする安くなることがある。
つまり新幹線と飛行機が競合になって需要と供給による価格競争が起こっているということだ。
また、航空券の料金はシーズンや混雑度など色々な要件によって変動するため混雑時が高いのはしょうがないが、オフシーズンなどはかなりやすく移動できるようになるため新幹線も価格を変動させるかセールとしてチケットを売る必要が出てくる。
もちろん新幹線は駅に行けばすぐ乗れるが、飛行機は乗っている時間が短いが搭乗までが煩わしいなどのデメリットはあるが、それはユーザーがそれぞれの好みや都合で選択できるという多様性が生まれるユーザーに取って自由になるので良いだろう。
実際LCCだと機内食が出ない、機内エンターテイメントがないという点において不満を言う人が多いが、新幹線も飲食物は有料だしモニタなどもないのは一緒だ。
ANAなどで大規模な旅客数が望める路線以外は路線だと古くて小さい機材だったりするが、LCCだと比較的新しくて綺麗な機材だったりする。
改善すべき空港事情
1.空港と市街地のアクセス
日本の地方空港にはよくあることだが、空港と市街地とが遠くてかつ公共交通網の利便性がよくないことがある。
バスや電車の本数がすくなくて自家用車やタクシーでないと不便だ。
前回も書いたがLRTやBRTを設置することで改善できるはずだ。
2.三沢から八戸に空港を移転
青森県には青森空港の他に三沢空港があるが、滑走路を航空自衛隊とアメリカ空軍と共有しているため制限された運用となっている。
そのかわりにかつて民間使用されていて現在海上自衛隊が使っている八戸飛行場と交換、移転させると良いだろう。
八戸飛行場は滑走路は短いがLCCがよく使用するエアバス320などナローボディであれば使用できるし、何よりも八戸市街へのアクセスが良好なこともメリットとしてある。
もともと近くに東北本線や八戸臨海鉄道の線路があるし、LRTやBRTを設置すれば八戸駅や中心街へ出やすくなる。
福岡市のように空港と市街地のアクセスが簡単になる。
現在の八戸飛行場
ちなみに青森の空港の旅客数は2010年に新幹線新青森が開業して以来ずっと減少しているのだそう。
多分、LCC就航には多分政治や国土交通省などの行政との絡みがあって難しいことが多そうだけれど、もし実現できれば空港の利用旅客数も回復するし青森県も大分変わると思うんだよね。
空港事情も改善すれば観光に対して十分なインフラになるはず。
コメント2件
大前 洋輔 | 2017.04.10 15:50
コメントありがとうございます。
本当にその通りですよね。
実際に実行するのは大変ですが、実現するといいことがいっぱいありますね!
山田太郎 | 2017.04.10 14:13
大賛成!
東北の復興無くして日本の復興はあり得ない、と言ったのは誰?
それは二の次で税金つぎ込んだはいいが、東北の人は何処に補助金が使われたのかさえ分からない状況では悲しすぎる。この国に未来はない。
何兆円も次ぐ込むより、許認可をスムーズにしてもらいたい。
東北は東京の役人たちこずかい稼ぎや点数稼ぎの場所でない!寒さに耐え、生活に窮しながらも豊かな自然のなかで人間らしく生きることのできる場所なのだから