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2020.02.01

鹿児島でダークツーリズム!「知覧特攻平和会館」「富屋食堂」で神風特攻隊の悲劇の歴史を知る!

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以前、あの元バレーボール選手の大林素子さんが主演を務める舞台「MOTHER マザー~特攻の母 鳥濱トメ物語~」を観てから、ずっと行きたいと思っていた鹿児島の現在は南九州市内にある知覧という場所。

知覧は第二次世界大戦末期、太平洋戦争中に沖縄戦が始まった後は、神風特別攻撃隊が出撃する本土最南端の知覧飛行場があった場所。

今回せっかく鹿児島を訪れたので、鹿児島市内からだとちょっと遠いけど、友人3人でレンタカーを借りてちょっと遠出してみた。

 

神風特攻隊に関する資料館「知覧特攻平和会館」

澄み渡る青空の中、開館時間ちょうどくらいに到着した「知覧特攻平和会館」は、人気もなくて凛とした空気が張り詰めていた。

お寺の庭先に資料館があって、綺麗な庭園の中にも戦闘機や像などが展示されている。

悲劇の舞台になる場所が美しいのはなぜだろう。

外には映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」の撮影にも使用された零戦のレプリカが展示されている。

 

美化される「神風特攻隊」の事実を知る

ここ「知覧特攻平和会館」では、映画の「永遠の0」や「俺は、君のためにこそ死ににいく」、舞台の「鳥濱トメ物語」などと違って美化された世界ではなく、現実だけを伝えている。

展示室の中は撮影禁止だけど、特攻隊員一人一人の写真や遺品、手紙、当時の戦闘機などが展示され、涙なしでは観ていられない内容。

ガラス張りの展示室には甑島付近で海中に沈んでいたものを引き上げた零式戦闘機、いわゆるゼロ戦が展示されている。

その先の企画展では、特攻隊に配属された若者が家族や友人、婚約者に宛てた手紙が公開されていて、涙無しには読めないし、残された人の幸せを願う文面は心打たれた。

美化された存在ではなく、一人一人が実在した若者であり、リアルな特攻隊員たちによって丁寧に書かれた直筆の遺書にもなる手紙からはそれぞれの人柄が良くわかった。

既に敗戦が濃厚な状態でも日本の大本営発表によって、効果の根拠のない命令で多くの若者が死んで行った。

賛否両論あると思うが、日本という国が若い人たちのかけがえのない命を奪ったとも言える。

それを美化して、ある意味では映画やドラマ、舞台などで利用しているとも言えし、現在の右傾化している日本においては、それが再び戦争を肯定する材料などに使われている可能性すらある。

建物の裏側には、映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」などにも登場した三角兵舎がある。

映画の重要なシーンを思い出す。

知覧特攻平和会館

開館時間:9:00~17:00
入館料:¥500
URL : http://www.chiran-tokkou.jp
住所:〒897-0302 鹿児島県南九州市知覧町郡17881

 

特攻の母と呼ばれた鳥濱トメさんが営んでいた「富屋食堂」

「知覧特攻平和会館」を訪れた後は、知覧の武家屋敷があるエリアへ。

ここには特攻の母と呼ばれた鳥濱トメさんが営んでいた「富屋食堂」がある。

現在は資料館として使われていて、ここではトメさんと特攻隊員、なでしこ隊の日常を伺える。

彼らが現代に生きる人たちと変わらない一人の青年であったことを認識させてくれる。

富屋食堂

開館時間:9:00~17:00
URL : http://www.chiran.co.jp
住所:〒897-0302 鹿児島県南九州市知覧町郡103−1

 

鹿児島県の知覧にある「知覧特攻平和会館」や「富屋食堂」は、神風特攻隊の悲劇の歴史を知ることができるダークツーリズムとしてすごく価値のある場所。

映画やドラマ、舞台では美化されたストーリーがあるけれども、ここに来ると特攻隊員一人一人の物語が浮かび上がってくる。

第二次世界大戦、太平洋戦争での日本の過ちを知るためにも是非とも訪れたいスポットだった。

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