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「昔は良かった」「最近の若者はダメ」は間違い!今とは比較にならない程酷かった戦前の少年犯罪や学校生活!

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一時期少なくなってたかなぁと思ってた少年犯罪のニュースだけど、最近またニュースで報じられることが多くなった気がする。

その度に毎度思うのはワイドショーなどなどで「少年犯罪が増えている」「少年犯罪が凶悪になっている」「ゲームや食べ物の影響」などとコメンテーターが言っているのを聞くと、そういうことを言うからTVや新聞の信用がなくなっていくんだなぁと思った。

おおよそ古き良き日本のようなイメージで今と昔を比較するので、試しに管賀江留郎氏の「戦前の少年犯罪」から戦前の少年犯罪や学校生活を紹介する。

 

4964768a参照 : http://zatugaku2ch.net/archives/2726908.html .

 

戦前の凶悪な少年犯罪

戦前は殺人事件を起こす小学生が多い

昭和4年(1929).2.19〔9歳(満7~8歳)が6歳を猟銃で射殺〕
岡山県御津郡の自宅で、9歳が隣家の6歳を射殺。母親が3時のおやつにモチを出してくれたが、焼き方が悪いとわがままを言って食べなかった。そこへ遊びに来た6歳が「おまえが食べねば、わしが食べてやろう」と食べ出したので怒って、「毒が入っているので死ぬぞ」「撃ち殺すぞ」などと脅したが、「撃ってもよい」と6歳が言い返したので、父親の猟銃で心臓を狙い撃ちしたもの。

参照 : http://kangaeru.s59.xrea.com/senzen.htm 

 

戦前は親を殺す少年が多い

昭和2年(1927).1.30〔中3(満17~18歳)が父親殴り殺す〕 茨城県真壁郡の自宅で深夜1時、中学3年生(19)が病気で寝ている母親に卵を食べさせようとすると、小学校校長の父親(46)が酔って怒ったのでカッとして鉄瓶を額に投げつけ全身を殴って、2.6に死亡させた。病死したと届けたが、2.8に逮捕。母親も同じ小学校の教師だった。
父親が酒乱という事情を考慮されて一審で執行猶予判決が出て確定する予定だったが、3.15に同じ村で少年が父親を殺害して、さらに6.11に隣村でも少年の父親殺しが起こって影響が憂慮されて控訴され懲役3~5年の不定期刑となった。

参照 : http://kangaeru.s59.xrea.com/nikushin.htm

 

戦前は異常犯罪を起こす少年が多い

昭和19年(1944).7.29〔中4(満16~17歳)が同性愛の果てに友人一家3人殺害〕
神奈川県足柄上郡の友人宅で、東京都大森区の旧制中学4年生(18)が深夜1時過ぎに中学1年生の友人(14)を殺害、友人の祖父と祖母も殺害し、母親に重傷を負わせ、放火して裏山に逃走したが家が全焼したことに安心して降りてきたところを捜査中の警官に逮捕された。
近所に住み同じ中学校に通っていた中1生と同性愛の関係になったが、中1生が家庭の事情から祖父母と同居するようになって遠距離恋愛となってしまった。逢えないことに悩み、それならいっそ彼をこの世にないものにしてしまおうと、出刃包丁とナイフを用意して遊びに行って泊まり、就寝中に襲ったもの。一度逃走したが、証拠隠滅のため戻って放火したと自供。伯爵の孫。
昭和20年9月5日に死刑が確定したが、昭和23年10月に恩赦で無期懲役に減刑された。

参照 : http://kangaeru.s59.xrea.com/ijou.htm 

 

今こんな事件が起きたら毎日ニュースで取り上げられるような事件がいっぱいあったらしくて恐ろしい…

猟銃などが今より身近にあったこともあるが、昔は子沢山で子供達一人一人に細かくしつけなどができるわけではないことが背景にありそう。

ゲームや食品添加物の影響で少年犯罪が増えたり凶悪化しているという人がいるが、現代より凶悪な犯罪が多かった戦前にはゲームや食品添加物は無かったわけだから相関関係はない。

もっと他のことに要因があるか、そもそも大した理由なんてないのかもしれない…

また、最近再評価されている「教育勅語」なんかは戦前にはこういった状況があったから発表され、むしろこういった事件が多いからこそ「教育勅語」や「修身」があったのではないかと思う。

 

戦前の自由奔放な学校生活

戦前は暴れるエリート学生が多い

昭和31年(1956).9.23〔高校で三度の大暴動〕
熊本県荒尾市の県立高校で運動会の後に男女の生徒たちがファイヤーストームをはじめた。教師がやめさせようとすると怒った生徒2百人は校舍のガラスを割り投石しピケを張り大暴れした。深夜0時前に教師が謝罪していったんは治まった。
25日、校長は反省を促したが生徒たちはあくまで教師の非を唱えて不穏な様子になった。校長は下校命令を出したが生徒は従わず、講堂に集結して教師を閉じ込め吊し上げをはじめた。講堂の照明を誰かが消したことをきっかけにまたもや生徒4百人が暴徒化、ガラスを割り投石し教師5人を殴ってケガを負わせた。校長が通報して60人の武装警官が駆けつけ20分以内に解散するよう警告して午後11時前にようやく治まった。
3日間の臨時休校の後に授業は再開され、警察も介入せず、PTAも穏便に済ませる方針で、生徒会も反省文を提出して正常化したように見えたが、11.5に学校側は突如として全校生徒870人のうち退学者4人を含む437人の処分を発表した。納得行かない生徒は集結し、またもや3日間の臨時休校になったがそのまま居残り、一部が暴徒化して大暴れした。学校に非難が集中し、処分の軽減と校長の退職、全教師への行政処分で収拾された。

参照 : http://kangaeru.s59.xrea.com/gakounai.htm

沖縄の成人式なんて目じゃないくらいの酷さ…

こういうことが割と多く起こっていたそうで今の不良でもしないようなことで驚く。

みんながイメージする統制が取れていたのは戦時中あたりのことらしい。

 

戦前は貞操観念の低い女学生が多い

何一つ不自由のないお嬢さんが案内人 ジャズ生活に浸りたい一心 男から男への生活
今日まで網にかゝつた男女の数はほゞ同数位であることも新傾向だが、その内挙げられた女の七割は職業婦人であり、男は若い会社員が全部的であることが分つた。昔日はかうした場合検挙されるものは女は大概職業的売笑婦、男は硬派、若くは軟派と称するいはゆる不良に限られてゐたのだが、今やさうした職業的不良は数において遠く前述のきやう楽主義中心の男女におよびもつかなくなつた、それは職業婦人は外出が自由で多少なりとも経済的独立があつて、お小遺ひに不自由しなく会社から一度は自宅へ帰る、それから濃厚に口紅などつけて銀座その他に出てまるでストリート・ガールのやうな態度で面識もない男に話しかけ、友達となり、華やかな火影に戲るるといふのが現状である、かうした男女の気り合つた動機について係官の取調べたところによると、ほとんど女から能動的に出てゐるに対し、男はやはり平凡で昔も今もあまり変りはなく、昨今の女の変り方は実に著るしく、こびを売るのではないが男から男へただきやう楽中心に渡り歩く、貞操とか結婚とか家庭といふやうな人生の厳しゆくな真実についてはほとんど何んにも考へてゐないやうだと係官は驚いてゐる、一例を挙げると
某商事会社重役の令嬢が今度挙げられたが、この女は家出後、時々実父に面会を強要して三十円乃至五十円の金をせびる、もし金をくれなければ売笑婦になるなどといつて父を脅迫する、そして自分は京橋八丁堀に二間の家を借りてそこに一人で生活し、朝起きればすぐ銀座へ出で男の友達と活動に行つたり、ダンス・ホールに出かけたり、ホテルに泊つたりしてゐた
更に其商館理事の令嬢は親の家を出て常設館の女案内人を何の不自由のない身でありながらしてゐたといふ事実もある、廃たいしきつた彼の女等には家庭の日常生活などは灰色すぎてゐられない、身を女案内人にまで落して、ジヤズ的な悪魔的な空気に浸つてゐたいといふのである。
かうした実例は今度の検挙の中には無数にある、兎に角もつとも堅実な家庭として見られてゐた中流社会の子女が、もつとも多いのも新しい傾向で、かくまで魂が腐つてきてゐるかといふことがわかつてむしろ恐しいと係官は舌を巻いてゐる

参照 : http://kangaeru.s59.xrea.com/senzen.htm

戦前は女学生が援助交際や不純異性交遊をしていたらしく、それを見たキリスト教圏の外国人が驚いていたそう。

貞操観念が強くなったのは、西洋文化が入ってきてさらに戦後GHQがアメリカ化を進め、キリスト教文化に日本人が触れた後の話らしい。

全然そんなイメージがなかったからビックリですね…

 

まとめ

少年犯罪が増えているとのコメントは一時期よりは聞かなくなったけど、未だにゲームや食品添加物などの影響など統計的、科学的根拠の薄い報道はまだあるが、こういった客観的なデータを見た上で発言をしないとと自分でも思った。

ノスタルジックなイメージで捉えられることの多い戦前だけれども、イメージから連想される思い込みだけで判断してしまうことの危険さを改めて認識できればと思う。

 

※引用はすべて少年犯罪データベースより。

コメント2件

 渡辺守康 | 2015.12.27 21:55

今の若者も、10年後の若者を悪い!とけなすんじゃないでしょうね。

 大前 洋輔 | 2015.12.31 11:08

かもしれないですね。
まぁ、一般の人っていうよりもマスメディアが酷いですね…

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2015-02-22 | Posted in 政治・経済・社会, ニュース |キーワード : 2 Comments »  | 22,282 views

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