ベーシックインカムって本当に大丈夫!?そんなBIの批判に対するよくある質問と答え。
最初のベーシックインカムの記事にも書いたけど、楽観的な僕はベーシックインカムを支持している。
確かに「そんな上手くいくのか?」って自分でも思うけど、結構みんな否定的な意見を出していると思う。
ただ、僕はそんな否定的な意見や質問は全然乗り越えられてると気がするから、よくある質問とそれに対する答えを出してみた。
Q1.労働意欲が低下して貧しくなるのではないか?
Photo by Matthias Ripp.
これは最もよくある批判だし、ベーシックインカムを支持している僕自身も疑問に思うこともある。
確かにある程度働かない人が出てくるのは当然のことだろう。
しかし、日本国民全員が働かなくなるわけではないだろうし、逆に働きたい人が食べるためだけに仕事をすることがなくなり、より効率良く働くことができるようになる。
能力のある人が食べるために無理して働く必要がなくなり、好きなことや楽しいことを仕事に選べるようになり、前向きな姿勢で働いたり、より能力を有効に使えるような仕事をしたりすることができる。
また、多くの企業の経営者やクリエイティブな仕事をしている人達などは飢えを凌ぐためだけに仕事しているわけではなく、自己実現や社会的な志のために働くだろうし、ベーシックインカムは競争を否定しない。
それにベーシックインカムは生活に最低限のお金しか受け取ることができない。
例えば、タバコやお酒などの嗜好品を買ったり、海外旅行に出かけたりしたら働かないといけないため、そのために就職したり、短期的なバイトなどの仕事をする人は結構な割合でいると思う。
そもそも現代では逆に惰性で働いていて何も製産していない人が多過ぎるし、今後IT化や機械化によって労働者が必要なくなっていくのに後ろ向きな仕事は必要ない。
Q2.子供のBIをパチンコなどで浪費する親が出てくるのではないか?
そういう不正をしてしまう人は残念ながら多少でてきてしまうだろう。
だが、先日紹介した電子マネーでベーシックインカムを配るシステムであれば不正な使い方を監視できて、行政が介入しそれを防ぐことができる。
行政に介入されたくなければ普通に働いてトレースできないお金をもらえば良い。
Q3.コストが膨大で財源が足りないのではないか?
これは僕も懸念するところであるが、山崎元氏や小沢修司氏によれば、医療保険以外のベーシックインカムによって必要がなくなる年金や生活保護、雇用保険などの社会保障を削ることで月額5万円程度であれば増税せずに実現できるそう。
また、自治体の業務のうち事務仕事や窓口業務、単純労働などをIT・機械化して、公務員を大幅にリストラしたり、国家公務員や地方公務員のやっている仕事を民間にして小さな政府にしたりしていくことで可能だ。
Q4.BIはバラマキ政策と同じで政治家の人気取りではないか?
政治家の人気取りのために度々実行されるバラマキ政策であるが、ベーシックインカムは寧ろ逆に政治家の支持基盤を破壊していくため真の民主主義を実現できる可能性がある。
現在は政治家の一声によって公共事業などに税金が使われ、それによって企業が潤うことがあるが、逆に最初から国民に配ってしまえばお金がある政治家が有利に働く現状を変えることができる。
また、国民は消費活動によって政府に必要な政策示すことができる。
例えば、バラまいたお金がどのように使われているかトレースすることでどこに高速道路や新幹線などを作った方がいいかがわかり、適材適所にICや駅、空港を作ることができる。
いかがでしょうか?
ベーシックインカムは確かに乗り越える課題などは多いが、逆に課題をプラスに変えていく力を持っていると考えられるだろう。
細かい数値などはベーシック・インカム入門 (光文社新書)など数多くでているBIの本を参考にして欲しいが、おおよそここで書いていることが答えだと思う。
ベーシックインカムを掲げている政党も幾つか出て来ているし、この機会にBIを掘り下げると政治や経済の色々な問題にも目が行くと思うから興味がある人は調べてみることをオススメする。
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