熊本市内の熊本アートポリス建築を巡る。篠原一男氏の「熊本北警察署」山本理顕氏の「県営保田窪第一団地」とか。
石打ダム資料館を午前中に観て熊本市内へ。
初日には熊本城と熊本県立美術館しか見てないから色々回ってみる。
と言っても外観しか観られない建築ばっかりだけどね。
学生のときの先生、マニュエルさんたち設計の交番
ICS時代の先生で卒業制作の担当教員でもあった間マニュエル・タルディッツ先生と同じみかんぐみの加茂紀和子先生の設計の交番で「KOBAN」って書いてある。
学生のときの授業でみたような…
熊本出身のICS出身の先輩は毎日ここ通っていて、僕のこの写真で先生の作品って知ったそう。
「KOBAN」って書いたボリュームはキャンチレバーになっていて、警官の休憩室か何かかな。
熊本北警察署坪井交番
篠原一男氏設計の「熊本北警察署」
特に探して行ったわけでもないけれど、この逆ピラミッド型がすごく目立っていて見つけたので行ってみた。
中にも入れるけどロビーまでなのでほぼ外観だけ見てきたんだけど、警察署だけあってファサード以外はそれほど観る程でもない気が…
熊本北警察署
山本理顕氏設計の「県営保田窪第一団地」
熊本市の中心部から少し離れたところにある県営保田窪第1団地。
山本理顕氏の設計でRC打ち放しの柱梁と金属の屋根でスケルトンのエレメントだけあるような印象の建築。
中庭がオープンに作られていて、共有部分や各住戸のテラスなどが外部に対して開けている。
普通に住民に使われていて、布団を干したり植木を置いていたりという使い方が現在でもされている。
外部に面した壁は主にコンクリートブロックでできていて、基本的には中庭と比べるとクローズな印象だが、それでも一般的なアパートよりもオープンになっている感じ。
今でこそこういった集合住宅建築は珍しくないけど、当時としてはかなり革新的だったんだと思う。
県営保田窪第一団地
県営保田窪第1団地とデザインを合わせる県営帯山A団地
県営保田窪第1団地の隣には山本理顕氏の事務所出身の新納至門氏の「県営帯山A団地」があって、デザインも県営保田窪第1団地と合わせている感じ。
上階の通路が特徴的。
県営帯山A団地
妹島和世氏設計の「再春館レディースレジデンス」
再春館製薬の本社の裏にある社員のための寮として計画され、妹島和世氏の設計で1991年に竣工した。
寮なので中は観られないので閉じた印象のある建築だが、雑誌で見た中の様子は軽やかな印象で、大きなワンルームに周りの開口やトップライトで明るく見通しの良い建築だと思った。
再春館レディースレジデンス
ここに挙げた以外にも熊本アートポリスの作品は色々あるので市内を回ってみるのがオススメ。
熊本市民にとっては普通にある建築物だから「こんなところに!?」っていうのも結構ある。
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