熊本・八代で熊本アートポリスの伊東豊雄氏設計の「広域消防本部庁舎」「未来の森ミュージアム」を訪れる。
熊本市内で熊本城を観て、お昼ご飯を食べた後は八代に伊東豊雄氏の建築が幾つかあるので南へ向かう。
バイパスを南下すること1時間半くらい、八代市内へ。
市内には「広域消防本部庁舎」「未来の森ミュージアム」がある。
八代広域消防本部庁舎
伊東豊雄氏が設計して1995年にできた建築。
新幹線の駅、新八代駅からほど近い場所にある消防署で、全体がピロティになっていて諸室ヴォリュームが高く持ち上がっている。
ここがエントランス。
フラットなピロティの天井を半円で切り取っていて空に開けている。
ここにも空に開けたヴォイドがあってより開けた印象を与えている。
地上部も緩やかに傾斜している場所があり、ピロティの空間を多彩にしている。
消防の訓練が行われていれば容易に訓練風景が観られると思う。
全体が持ち上がった分、敷地全体が街に対して見通しの良くオープンになっていて、消防署としての建築っぽくない感じ。
八代消防署
住所 :〒866-0895 熊本県八代市大村町970
八代市立博物館 未来の森ミュージアム
八代市の中心部あたりにある「八代市立博物館 未来の森ミュージアム」は熊本アートポリスの一環で1991年にできた伊東豊雄氏の作品である。
伊東豊雄氏の初期の作品「シルバーハット」のような印象で現在では中々観ることのないデザイン。
小高い丘の上に建てられていてエントランスも丘の上にある。
ジグザグのガラスのファサードにステンレスの丸い屋根がかかっていて、柱は細いスチールパイプ。
金属どうしのディテールは機械のようだが、ファサードも内観も軽快な印象を受ける。
展示室自体は地下というか丘の中に埋まっていて、建築自体はコンパクトな印象だが、それほど小さいわけではない。
そういったところが街に溶け込む工夫なんだと思う。
八代市立博物館未来の森ミュージアム
住所 : 〒866-0863 熊本県八代市西松江城町12−35
URL : http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/index.jsp
TEL : 0965-34-5555
八代市内には他にも熊本アートポリス関連で新八代駅の乾久美子氏のオブジェなどもあり、見応えがある。
特に上記の2つの建築は現在の伊東豊雄氏のデザインとは違った建築を観られるから、改めて訪れるといいと思う。
僕が建築を勉強し始めた時には「仙台メディアテーク」など現在に続く伊東氏のデザインが既にあったが、それ以前の建築に実際に見られて勉強になった気がする。
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