バルセロナ旅行最大の目的!息を呑むほど美しい壮大なガウディの傑作「サグラダ・ファミリア」!
六本木ヒルズで「ガウディ×井上雄彦」展を観てからから3ヶ月、つにやってきました「サグラダ・ファミリア」。
朝予約して入れるのは昼の13:00。
12:30くらいから「サグラダ・ファミリア」の近くに行って近辺を散歩。
東西の隣に面したそれぞれの公園から眺めてみたり、周囲を一回りしてみたり。
ガウディの生前に完成した生誕のファサード
目の前の公園の池の方から。
生誕のファサード側が一番よく見える。
建設中でクレーンとか普通にあるんだけど、それでも神々しさと迫力を感じる。
太陽が昇る東側に面した生誕のファサードは1894年に工事が開始され、3つのファサードのうち唯一アントニ・ガウディが行きている間に完成した。
イエス・キリストの誕生の喜びを表現したもので、装飾には主に幼少期の逸話が刻まれている。
近くで見ると複雑な彫刻が細かく刻まれていることがわかる。
装飾を排除し簡潔な印象の受難のファサード
西側の公園から受難のファサードを見る。
足場が組まれ、未だに手を加えられている。
壁面の装飾が反対側の生誕のファサードと対象的に簡潔なことがわかるが、これはガウディの1911年に残した原画を再現したもので、装飾を取り払い石の素材の表情をそのまま使うデザインを考えた。
受難のファサードはイエス・キリストの受難の苦しみを表現しようとしたもので、磔刑前夜のできごと、ゴルゴダの丘への道、死と埋葬を表している。
生誕のファサードの彫刻よりも角があるような印象だが、無駄なラインを削ぎ落とした表現はキリストの受難と死を表すための表現方法である。
神が住む巨木の森にいるような内部空間
「サグラダ・ファミリア」はその圧倒的な迫力のファサードばかりに目が行きがちだが、その聖堂の内部空間が素晴らしい。
これは言葉にはし難くて行った者にしか理解できないと思う。
聖堂内に入ると思わず「わぁ!」と声が出てしまう。
実際、声が出ちゃってる人もいたしね。
聖堂内で立ち止まり空間を見渡したり、天井を見上げたりすると神が住む巨木の森にいるような感覚になる。
トップライトやステンドグラスの窓から入る光は木漏れ日のよう。
大きな柱が枝分かれして行く様は樹木のようだし、天井の装飾も植物がモチーフだろうか。
他のどの教会建築よりも神々しいのではないだろうか。
またどこか落ち着きがあって胎内にいるような感覚もある。
場所によっても光の入り方や表情が全く異なるのでずっと見上げていたし、中に2時間くらいいた気がする。
ステンドグラスから入る光が空間を照らす。
時間が変わると光の入り方も変わる。
帰るころにはこの青いステンドグラスの方から光が入ってきて様相が一変した。
鐘楼からバルセロナ市内を眺望
現在、生誕のファサードと受難のファサードで計8本の鐘楼が完成していてエレベーターで昇ることができ、そこからバルセロナ市内を望むことができる。
鐘楼の内部は螺旋階段になっていて歩いて降りることができる。
曲面でできた付属学校
サグラダ・ファミリアの南西側に建っている建設現場や近隣の子供たちのために建てられた学校。
屋根や壁面ともにすべて曲線で構成されている。
これも十分におもしろい建築だと思う。
地下博物館とスタジオ
地下には博物館とサグラダ・ファミリア建設のためのスタジオがあって、模型での検討が現在進行形で進んでいる。
写真右側は多分3Dプリンターで、これの登場によってサグラダ・ファミリアの完成までの期間が一気に縮まった。
ガウディの死後100年にあたる2026年完成予定
完成には200年くらいかかると言われていた「サグラダ・ファミリア」は上記の3Dプリンターなどの新技術の登場で工期が一気に縮まり2026年に完成する。
写真中央には最も高い塔が建設されていて、写真右側には正面入り口となる南側の「栄光のファサード」が建設中だ。
「栄光のファサード」には扉が7つあって、一番右側の扉に漫画家「井上雄彦」氏の描いた文字が刻まれる。
2026年、そう遠くない未来に完成した姿を見られるわけだ。
学生の時からずっと観に行きたいと思っていたサグラダ・ファミリア、「ガウディ×井上雄彦」展に喚起されて来たわけだけども想像の1000倍は良かった。
ダイナミックなファサードはもちろんスゴいのだが、内部空間は今まで体験したことのない感覚だった。
バルセロナに行ったら訪れるのは当たり前だと思うけど、是非ゆっくりと時間を取って観てもらいたい。
サグラダ・ファミリア
チケット予約 : https://www.clorian.com/site/SagradaFamilia/?lang=en
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