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ウィーンのベルヴェデーレ宮殿と分離派会館で接吻やユーディットなど「クリムト」の芸術作品に感動!

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オカンの希望により2度目のオーストリア・ウィーン。

相変わらず綺麗な街で中欧の中では一番洗練された都市だと改めて思った。

一応前回一通り見所を回ったんだけど、時間がなくて残念ながら見れなかった「クリムト」の作品を見に行くことにした。

ウィーン中心部のリンクからトラムに乗って10分、ちょっと現代的な建築が立ち並ぶエリアに着いた。

 

豪華な宮殿がそのまま美術館になった「ベルヴェデーレ宮殿」

訪れた「ベルヴェデーレ宮殿」は、ハプスブルク家に仕えた政治家が建築家ヨハン=ルーカス・フォン・ヒルデブラントに頼んで作られた宮殿で、現在は「オーストリア・ギャラリー」として美術館になっている。

荘厳な佇まいでバロック建築の傑作と言われている。

宮殿の佇まいはそのまま、恐るべしハプスブルク家。

建物左手にチケットオフィスがある。

ベルヴェデーレ宮殿には、オーストリアのアートの中でも最重要なグスタフ・クリムトやエゴン・シーレ、オスカー・ココシュカの代表作がコレクションされている。

2階の高い天井の「大理石の間」は、フレスコ画が一面に描かれていて大迫力。

展示されているアート作品ももちろん凄いけど、建築や空間自体も凄い!

 

「接吻」や「ユーディット」など世界最大のグスタフ・クリムトのコレクション

ベルヴェデーレ宮殿には、24点ものグスタフ・クリムトのコレクションが展示されていて、もちろんこれは世界最大。

クリムトファンには堪らない美術館だ。

 

クリムトの最高傑作「接吻」

絵の前に多くの人が集まっていた作品は、もちろんクリムトの最高傑作「接吻」。

抽象絵画の部類だけれども少し優しさや晴れやかさなど多様な解釈ができる不思議な作品。

割と女友達でクリムト自身やこの「接吻」を好きな人が多い印象。

もともと好きだったけれど実物の「接吻」は、鳥肌モノで写真で見るよりも遥かに複雑で奥行きがあるアートだった。

 

「ユディト」

クリムトが聖書のユディト伝を主題に描いた「ユディト」は、平面的に描いている部分が立体的な女性・ユディトを浮かび上がらせている。

当時も物議を醸した作品で、聖書の中の物語の一部を描いているのに官能的でクリムトらしい絵画だ。

 

クリムトによる数々の作品

他にもクリムトによる多くの作品が合って、どれも平面と立体を行き来するような独特な手法でおもしろい。

絵画というだけでなく、グラフィックデザイン的でもあるので絵画の物語を知らなくても楽しめる。

クリムトの絵画を鑑賞した後は、外へ。

ベルヴェデーレ宮殿の広大な庭園が綺麗だった。

Schloss Belvedere – ベルヴェデーレ宮殿

URL : https://www.belvedere.at
住所: 〒1030 Vienna, Austria

 

オーストリアの分離派の芸術家のための「セセッション」

ベルヴェデーレ宮殿を訪れてランチして腹ごしらえした後は、建築家ヨーゼフ・マリア・オルブリッヒによって設計された「セセッション(ウィーン分離派会館)」に行ってきた。

セセッションは、クリムトなどが活動していた当時オーストリアの分離派の芸術家が展覧会などを行うためのギャラリーでここにもクリムトの代表作が展示されている。

 

クリムトによる壁画作品「ベートーヴェンフリーズ」

地下に降りるとクリムトによるベートーヴェンの第九交響曲、いわゆる「第九」をテーマにした壁画作品「ベートーヴェンフリーズ」が展示されている。

1901年の第14回ウィーン分離派展示会のために制作されたベートーヴェンフリーズは、もちろん熱狂的に惹かれる人もいたが、多くの人はその性的な描写に嫌悪感を抱いたらしい。

現在見てもその生々しい感じはあるけれど、クリムトの抽象性と具象性のバランスとその場を訪れると何故か引き付けられる魅力がある。

Secession – ウィーン分離派会館・セセッション

開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜日
入館料:9.5€
URL : https://www.secession.at
住所:Friedrichstraße 12, 1010 Wien, Austria

 

オーストリア・ウィーンにはオペラ座やシェーンブルン宮殿、ホーフブルク王宮、シュテファン寺院など多くの観光名所があるけれども、やはりクリムトの芸術作品にも触れておきたい。

写真などで観ても確かに綺麗だけれど、「接吻」や「ユディト」、「ベートーヴェンフリーズ」は、実物の魅力が凄くて圧倒されてしまうほどだった。

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