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2017.12.11

【ダークツーリズム】ポル・ポト政権下のカンボジアで大量虐殺が行われた「キリングフィールド」。

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シェムリアップからプノンペンへ移動し、ホテルに荷物を置いて出かけた。

トゥクトゥクの運転手と交渉して向かったのは、プノンペンから南西に15kmと少し遠いチュエンク村にある通称「キリングフィールド」という不気味な名前の場所。

「キリングフィールド」はカンボジア国内に無数に存在するポル・ポト政権下のカンボジアで、クメール・ルージュ(赤いクメールの意味)によって大量虐殺が行われた場所だ。

チュンエクの「キリングフィールド」はその中でも象徴的なダークツーリズムのスポットとなっている。

 

国民の1/3に当たる200万から300万が虐殺された

フランス留学中に共産主義者となったポル・ポトは、クメール・ルージュを率いて独裁体制を築く。

「完全な共産主義社会」を掲げたクメール・ルージュは学校や病院、工場なども全て閉鎖し、銀行や貨幣すら廃止、さらに宗教を禁止し、一切の私財を没収。

一切の近代科学をも否定し、原始共産制社会を理想とする極端な農業重視の政策を目指した。

その一環で富裕層や知識人を強制労働や飢餓だけでなく残忍な方法で殺戮した。

その数は諸説あるし正確な数字は分かっていないが、国民の1/3に当たる200万から300万が虐殺されたと言われている。

チュンエクの「キリングフィールド」では、ポル・ポトの思想からクメール・ルージュの役割も含め残酷な出来事をオーディオガイドで知ることができる。

 

今でも死者の骨や衣服が出てくる

写真は約450体の死体が見つかった埋葬地で、このキリングフィールドだけで2万人あまりの犠牲者がいたらしく、一日に約300人が処刑されていたそう。

銃などで処刑とコストがかかるため、斧やナタ、ハンマーなど原始的な方法だったり、DDTと言われる殺虫剤を食事に混ぜたり、鳥を捌くために使っていたヤシの葉のギザギザの部分で喉を掻き切って殺していたりもした。

しかも、処刑の事務管理を処刑される人自身が行っていたり、処刑を行っていた人の平均年齢が17歳だったりと想像を絶する状況だったのだとか。

雨が降ると今でも死者の骨や衣服が出てくることもある。

人の数もその殺し方も残虐で涙が出てくる。

「完全な共産主義社会」を目指したポル・ポトとクメール・ルージュは、米の生産を3倍にするように命じ強制労働を強いた。

12時間以上休みなしで働かされ、十分な食事も与えられず飢餓や病気によって死んで行った人も相当数いた。

 

166人の首なし死体

この小屋は166人の首なし死体が見つかった埋葬地。

誰かを殺したら復讐させないためにその一家皆殺しにしたり、反乱を起こさせないために軍人も見せしめのために殺したりしていて完全に洗脳状態にあったらしい。

ここから出てきた犠牲者の衣服が展示されていた。

これらは手足を縛ったり首を締めたりするのに使われていた。

 

最もショッキングなキリングツリー

殺された女性の中には衣服を剥ぎ取られて強姦された人も多く、赤ん坊や子供達も母親の目の前で殺された。

中でも最もショッキングだったのはキリングツリー。

赤ん坊の両足をつかみ、その頭を木に打ち付けて殺していたそうで、大量の血液や髪の毛、脳みそが付着していたそうだ。

ここは聞いていて吐き気を覚えるほどだった…

 

マジックツリー

菩提樹の木にはスピーカーが吊るされ、大音量で革命の歌を流し、処刑する音や悲鳴をカモフラージュしていたそうでマジックツリーと呼ばれている。

観音菩薩の木をそういう風に利用するのは遣る瀬無い気持ちになった。

今でも出てくるという人骨。

生存者の体験談やクメール・ルージュの兵士の証言をオーディオガイドで聴きながら回るとリアリティがすごい。

 

大量の頭蓋骨を納めた慰霊塔

ツアーの最初の慰霊塔に戻ってきた。

慰霊塔の中には大量の頭蓋骨が納められていて、中には欠けていたり陥没していたりするものがあった。

キリングフィールドの一角にある博物館では写真などの資料を展示していた。

 

チュンエクの「キリングフィールド」は、正直観ていると心がすごく痛む。

ただ、今から40年くらい前、第二次世界大戦が終わって72年、そこから30年も経った後にこんな大量殺戮があるとは、人間は過去から何も学ばず、人間がいかにバカなのかを教えてくれる。

社会学者の宮台真司氏のいうところの「自動機械」のように、人間はどこか間違えると、人殺しさえ機械やプログラムのように行ってしまう。

その怖さを改めて知ることができた。

Choeung Killing Fields – チュンエク・キリングフィールド

開館時間:8:00~17:30
入館料:US$6

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