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ポートランド郊外のフランク・ロイド・ライト設計の名作住宅「ゴードン・ハウス」を訪ねる。

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アメリカ来る前にどうしても車でしか行けない郊外の建築を観に行きたくて、国際免許証を取得していたんだけど、結局は一度もレンタカーせずに済んだ。

ソフトバンクで「アメリカ放題」というアメリカでの電話やネットが、日本での料金と同じく使えて常時ネット接続できるので、去年のメキシコ旅行でも便利だったUBERを使いまくっている。

6人で2台UBERを呼んで、ポートランドのダウンタウンから郊外にあるいくつかの建築を観に行くことにした。

 

巨匠フランク・ロイド・ライトの名作「ゴードン・ハウス」

まずは近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの名作住宅「ゴードン・ハウス」。

オレゴンガーデンという大きな公園の中にある。

訪れた時には開館時間を過ぎていて「中は観られない」とスタッフに言われて凹む…

仕方がないので周囲から外観を楽しむことに。

直線的に伸びた屋根など水平ラインが強調され、周囲の自然と幾何学を対比的に見せている。

屋根に対して、垂直に連続する柱。

と、ここで奇跡が!

スタッフの人が案内して中を見せてくれることに!!

ありがとう!!

 

移設プロジェクトによってオレゴンガーデンへ

まずはここで映像を観る。

ゴードン・ハウスはもともとは違う場所にあって、大掛かりな移設プロジェクトで現在の場所に移設されたのだとか。

ライトの建築の模型やレゴ、図面や写真が並んでいた。

 

開放的な内部空間とライトのこだわり

天井を低く抑えたエントランスから、天井の高いリビング空間へと向かうとより一層開放感を感じられる。

フロアラインから天井まで伸びた窓から明るい自然光が入り込み、そこから眺めるオレゴンガーデンの自然も綺麗に見える。

棚や収納だけでなくソファーもビルトインされている。

小さなグランドピアノが置かれている。

窓に設置してある透し彫りの木版は、アメリカ先住民族の装飾から着想を得ているらしい。

 

作り込まれたインテリアデザイン

リビングの脇にはトップライトから光が注ぐキッチンがある。

使い勝手良く設計されていることはもちろん、間接照明や収納棚など密度が高く作り込まれている。

同じく近代建築の巨匠と呼ばれるコルビュジエやミースとライトの建築が違うのは、インテリアデザインまで徹底的に作り込まれていることだ。

木版やビルトインされた家具などを見ると狂気すら感じる時があって、完璧主義者であるライトの性格や意図が見える。

 

落ち着いたスケールのプライベート空間

エントランス脇の階段から2階へ。

2階も天井高が低く抑えられた空間になっている。

2階廊下の開口部や収納は諸室と水平ラインのつながりが意識されるように設計されていた。

現在は事務所になっているスペース。

もう一つの寝室はベッドが置かれ、当時の様子がわかるような感じ。

テラスにも出られる。

2階とリビング部分の屋根が立体的に関係性があっておもしろい。

 

「ゴードン・ハウス」は、水平方向への広がりとつながりを細かく設計されていておもしろい。

そして、それほど大きくない分より現実的な住宅建築として参考になった。

臨機応変に中を見せてくれたスタッフさんに感謝!

Gordon House – ゴードンハウス

開館時間:12:00~15:00
電話:+1 503-874-6006
URL : http://www.thegordonhouse.org
住所:869 W Main St, Silverton, OR 97381, USA

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